兵庫県の出石焼とは?特徴や歴史、作家や窯元を解説!

出石焼とは

出石焼とは

出石焼とは、兵庫県豊岡市を中心に生産されている磁器です。柿谷陶石と呼ばれる純白の原料を使って焼かれる焼き物で、江戸中期に始まり、白磁の器や染付技法でデザインされた器が多いです。

豊岡市には現在4軒ほどの出石焼の窯元が残っており、和菓子の小皿や華道の花器、茶道の水差しや徳利、お皿、茶碗とった伝統工芸から使いやすい日用雑器などを幅広く生産しています。

参考:兵庫県/出石焼  

出石焼の特徴

出石焼の特徴は、一点の曇りもないほどに真っ白の磁器が出来上がる点です。兵庫県内で柿谷陶石(かきたにとうせき)という真っ白の陶石が発見されて以来、本州で最も有名な磁器の産地の1つになりました。さらに出石焼は真っ白い器の表面に彫りでデザインをする白磁彫刻が有名です。職人さんが細かい手さばきで、白磁の表面に山水画や花の絵を彫りあげ、日本唯一の出石焼が出来上がります。

出石焼の歴史

出石焼の歴史は、江戸時代中期に、兵庫県出石市の周辺で、白磁に使われる陶石(とうせき)が大量に発見されたことから始まりました。藩主の援助を受け今の佐賀県有田町の陶工を招いて、出石の城下町で磁器作りが始まりました。その後、江戸時代後期になり、ようやく出石焼の窯業は活気を帯びていき、1904年のセントルイス万国博覧会にて金賞を受賞して、出石焼は世界に多く知れ渡ることになります。

出石焼の窯元や作家

出石焼の窯元は戦後どんどん数が減り、2019年時点では、4軒ほどになっています。その中で現在も活発に出石焼を生産されている窯元をご紹介します。

出石焼窯元 虹洋陶苑

出石焼窯元 虹洋陶苑は、豊岡市にある出石焼の窯元です。出石の城下町にある出石焼窯元 虹洋陶苑は、窯元とギャラリーが併設されており、店内では出石焼の焼き付け体験ができます。

出石焼窯元 虹洋陶苑の基本情報

出石焼窯元 虹洋陶苑の所在地や電話番号をご紹介します。

  • 所在地: 〒668-0225 兵庫県豊岡市出石町八木57
  • 電話: 0796-52-5945

出石焼の口コミやレビュー

出石焼のレビュー
出石焼の口コミ

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投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。