煎茶道具「急須」

急須について、特徴や由来、種類についてまとめ

煎茶道具「急須」「茶托」

こちらの記事では、急須について特徴や種類、名前の由来や語源についてまとめています。

記事は約6分ほど読めるようになっており、以下のような方におすすめしたい記事です。

  • マイ急須をお探しの方
  • 焼き物や陶磁器、器好きの方
  • お茶好きの方

急須とは

急須とは、茶葉をいれてお湯で煎じて茶を煮出す、取っ手のついた器のことです。

日本では江戸時代より一般的にも使われるようになりました。

急須の由来

急須の「急」は、進み方が早い、急いでいるという意味の「急」で、急須の「須」は、「須いる(もちいる)」という意味です。要は急須は「急な用に応じて用いるもの」がその言葉の意味になります。


古く中国の福建省周辺で使われていた、酒や水を温める道具に「急焼」があります。「焼」は湧かすという意味でして、急焼と同じ酒を温める道具に、「急須」(キフス)という道具もあったようです。のちに中国でも煎茶器として用いられるようになったようです。


急須を方言で「きびしょ」と言う地域もあります。
「きびしょ」は江戸時代から見られる語で、「急須」もしくは「急焼」の唐音が転じた語である。
地方によっては、燗酒用の土瓶や醤油さしを指す語としても用いられており、江戸時代に中国からはいってきた急焼が各地でさまざまな呼ばれ方や使われ方をしていた名残かと思われます。

急須の特徴

注ぎ口や茶漉しも付く急須もあり、日本全国の窯元で作られています。

急須の種類

  • 横手(よこで) :注ぎ口に対し、横に持ち手がついたタイプの急須です。日本の急須で一番メジャーなものがこちらのタイプになります。
  • 後手(うしろで):注ぎ口の反対側に持ち手がついたタイプの急須です。一般的なティーポットの形なので、洋風のインテリアにもなじみやすいです。
  • 上手(うわで) :茶器の上部にアーチ状の持ち手がついたタイプの急須です。土瓶や鉄瓶のような形の急須で、熱が回りやすい鉄素材のものに多いです。ほうじ茶や番茶などの熱湯で淹れるお茶も安心して使用できます。

焼き物や陶磁器にもっと興味を持たれた方へ

急須とはについてはいかがでしたでしょうか。

ぜひこちらの記事を参考に、マイ急須と出会っていただけたらと願っています。

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投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。