【事例】煎茶道体験・日本茶ワークショップの運営レポート ~京都の老人ホームで日本茶を楽しむ

煎茶道体験・日本茶ワークショップの準備
煎茶道体験・日本茶ワークショップの準備

2024年8月、私は運営する「みんなの日本茶サロン」のサービスの一環として、京都の老人ホームにて煎茶道体験・日本茶ワークショップを実施しました。この取り組みは、煎茶道の精神と急須から入れる日本茶の美味しさを多くの方々に伝えることを目的とし、特にシニア層の方々にその魅力を体感していただきたいという思いから始まりました。

老人ホームでの煎茶道ワークショップ開催の背景

日本茶ワークショップ

日本茶ワークショップ

煎茶道は、その美しい所作とお茶の香りを通じて、心を落ち着かせる効果があります。このワークショップを企画したのは、日々の生活の中で心の安らぎを求めるシニア層の方々に、この伝統文化を通じて新たな楽しみと癒しを提供したいという思いからです。

今回のワークショップは、京都の老人ホームの運営者からのご依頼を受けて実施することになりました。彼らもまた、入居者の方々に日常とは異なる新しい体験を提供したいと考えており、日本茶、とりわけ煎茶趣味の持つ穏やかな魅力がその目的に合致すると考えたからです。

ワークショップの概要と進行

煎茶道体験のイメージ

煎茶道体験のイメージ

ワークショップは、入居者の方々がリラックスして楽しめるように、約2時間のプログラムで行いました。参加者は20名程度で、煎茶道の基本的な所作を学んだり、実際に急須や茶碗でお茶を淹れる体験が中心となりました。

まずは、煎茶道の歴史や基本的な考え方についての簡単な説明を行い、次に実際にお茶を点てる体験をしていただきました。茶道具の説明やお茶の淹れ方、茶碗の持ち方など、細かな所作一つ一つに意味があることをお伝えしながら進めました。

参加者の多くは初めての体験ということで、最初は少し緊張した様子でしたが、次第に慣れていき、お茶を点てる際には皆さん真剣な表情で取り組んでおられました。特に、自分で点てたお茶を味わう瞬間には、笑顔が溢れ、心から楽しんでいただけたようです。

入居者からの反響と満足度

ワークショップ終了後、参加者の皆さんから多くの感想をいただきました。「こんなに心が落ち着いたのは久しぶり」「お茶の香りがとても心地よく、また体験してみたい」など、非常に好意的な反応が多く寄せられました。

特に印象に残ったのは、「若い頃に茶道を少し習っていたが、煎茶道は初めてでとても新鮮だった」というお声です。お茶を通じて、昔の記憶が蘇り、懐かしさと新鮮さが混じり合った体験となったようです。

また、運営者の方からも、「入居者の皆さんが非常に満足されており、リラックスした時間を過ごされたことに感謝しています。ぜひ、またこのようなイベントを開催してほしい」というフィードバックをいただきました。

煎茶道ワークショップの意義と今後の展開

今回のワークショップを通じて、煎茶道の持つ癒しと楽しさを多くの方々に感じていただけたことを非常に嬉しく思います。特に、シニア層の方々にとっては、心を落ち着ける時間を持つことが日常生活の中でとても重要であり、その役割を煎茶道が果たすことができたと感じています。

今後は、他の老人ホームや福祉施設でも同様のワークショップを展開し、多くの方々に煎茶道の魅力を伝えていきたいと考えています。煎茶道を通じて、心と体の健康をサポートし、日常に少しの潤いを提供できるような活動を続けていきます。

お問い合わせと今後のご依頼について

今回のワークショップの成功を受けて、今後さらに多くの施設で煎茶道体験を提供していく予定です。もし、貴施設でも入居者の方々に特別な時間を提供したいとお考えであれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

煎茶道は、静かな心を育み、日々のストレスを軽減する効果があります。多くの方々にその魅力を知っていただき、心穏やかなひとときを提供できることを願っています。

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。