煎茶道具「香炉」の名称や原材料、種類など解説
参考 煎茶全書 主婦の友社 昭和49年
※名称は流派や先生によって異なります。
煎茶道具「香炉」とは

煎茶道具「香炉」とは、固体状の香料を加熱し、香気成分を発散させたり、線香に火を点じて、炉中の灰に立てて使ったりします。
このほかにも香立(こうたて)や香皿(こうさら)があります。
関連する煎茶道具として、香木や練香を収納する「香合」というお道具もあります。
煎茶道具「香炉」の素材や形について
香炉は主に陶磁器で制作されます。
高温にして、香木を温めなければいけないため、その温度にも耐えられる素材が使われます。
煎茶道具「相馬焼の香炉」
相馬焼は青ひび、駒の絵、二重焼などを特徴とする300年以上の歴史を持つ福島県の指定伝統工芸品です
特徴の1つは「青罅焼」(あおひびやき)であり、青磁釉に大きく貫入の入る青罅釉のかかった焼き物で、ひび割れが器全体に拡がって模様になっています。
2つ目は「駒の絵」であり、疾走する馬の絵が手書きで描かれています
最後の3つ目は「二重構造」です。熱い湯を入れても持つことのできる構造を持っています。
煎茶道具「九谷焼の香炉」

石川県の伝統工芸である九谷焼(くたにやき)は、石川県南部の金沢市(かなざわし)、小松市、加賀市、能美市(のみし)で生産される、色絵が美しいのが特徴の磁器(じき)です。
九谷焼の代表的な彩色技法、白粒(しろちぶ)。 地色の上に、粒と称する細かい点の練り上げを並べ鮫皮の様に仕上げた、高級感あふれた九谷焼独特の人気柄で、 落ち着いた重厚感と品のよさを備える艶やかな香炉です。
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投稿者プロフィール

- 日本茶講師/和文化PR
- 大学卒業後、老舗和菓子屋に入社。京都にて茶道、生け花、日本画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社に勤務。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。
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