【事例】参加レポート:はじめての煎茶道の茶会に参加

はじめに

先日、京都の静かな茶室で行われた煎茶道の茶会に参加する機会を得ました。普段はあまり体験することのない、煎茶道の世界に触れられることを楽しみにしていました。ここでは、その体験の様子をご紹介します。


茶会の準備

茶会は、静かな自然に囲まれた茶室で行われました。入室する前に、まずは手を清めるための「水屋」で手を洗い、心を整えます。茶室に入ると、そこにはシンプルでありながら趣のある設えが広がっており、心が落ち着きます。煎茶道は、中国の文人趣味に強く影響を受けており、床の間掛軸香炉といった床飾りも茶道の茶会とは異なった趣のものが置かれます。


煎茶道の説明

茶会が始まる前に、流派の先生から煎茶道についての説明がありました。煎茶道は、日本茶を楽しむための文化であり、茶の湯とは異なる点が多いとのこと。特に、煎茶道は「点前」と呼ばれる淹れ方に多様性があり、さまざまな道具や技術が使われることが強調されました。


煎茶の手前

いよいよ、煎茶のお手前が始まります。参加者一人ひとりが茶碗を手に取り、先生の動きを見ながら手順を学びます。**先生の動きは非常に優雅で、まるで舞を見ているようでした。**お茶を淹れる際には、煎茶の茶葉の量やお湯の温度、淹れる時間など、細かい配慮が求められます。


お茶の味わい

点前が終わり、参加者全員で淹れた煎茶を楽しむ時間がやってきました。茶碗を手に持ち、香りを嗅ぎ、まずは一口。**新鮮で深い味わいが口に広がり、心がほっとする感覚がありました。**お茶を飲みながら、他の参加者と感想を共有するのも楽しいひとときです。


和菓子とのペアリング

茶会では、煎茶とともに和菓子も用意されていました。季節に応じた美しい和菓子が、お茶の味を引き立てます。特に、**抹茶を使った和菓子は、煎茶との相性が抜群でした。**和菓子を一口食べるごとに、煎茶の風味がさらに際立っていくのを感じました。

煎茶の茶会では1煎目のお茶を飲んだ後に和菓子を食べることが推奨されています。

和菓子を食べる前と後では、お茶の味が大きく変わるためです。


まとめ

煎茶道の茶会は、ただお茶を楽しむだけでなく、心を整える、仲間とつながる、そして日本の伝統文化を感じる貴重な体験でした。煎茶道の奥深さを感じながら、心豊かな時間を過ごすことができました。次回は、異なる流派の茶会にも参加してみたいと思います。


この体験を通じて、煎茶道の魅力を再確認しました。もし興味がある方は、1時間でおうちで体験できる「煎茶道体験ワークショップ」をぜひ一度参加してみてください。心温まるひとときを体験できることでしょう。

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。