茶道の禅語「松風颯々声」とは?掛軸の意味、読み方、使い方を解説

茶道・煎茶道の茶会で使う禅語「松風颯々声」
茶道・煎茶道の茶会で使う禅語「松風颯々声」

何気ない日常生活で、急に気付く意外なこと、そこからわかることって、ありますよね。

実は禅語の解釈では、そこから物事の真理や人生の大切につながる教えがあるんです。

今回は茶道の掛軸としてもよく使われる松風颯々声の意味や読み方、季節を解説します。

茶道煎茶道についてもっと詳細に知りたい方はこちらをご覧ください。

松風颯々声の意味

松風颯々声の意味は、直訳すると松の葉に風がさっと吹く様子やその音というものです。禅語としては、何気ない日常の中にも、ふと気づく松風の音のように、大切なものや素敵なものがあり、自分の生き方や価値観を見直しましょうという理解もできます。

颯々とは「さつさつ」と読み、擬音の「さっさっ」の由来にもなっているのですが、「さっ」と松の葉に風が通り過ぎた様子を示しているようです。

松風颯々声の読み方

松風颯々声とは、「しょうふうさつさつのこえ」と読みます。

松風颯々声を使う時期や季節

松風颯々声を使う時期や季節は、5月から7月にかけての初夏が多いです。心地よい風を感じるのは、少し気温が上がってきて、少し冷たい風が心地よい5月ごろです。同じ風を使った禅語で、茶道の掛軸としても使われる「薫風自南来」も5月に使用されることが多いです。