茶道の禅語「閑座聴松風」とは?読み方、季節、掛軸の意味を解説
閑座聴松風の意味
閑座聴松風の意味は、直訳すると、ただ座って松の風を聞く、というものです。禅語の解釈だと、「心静かに座すということができないからこそのこの世であって、一切の煩悩や考えを捨てて、ただただ座り松風の音を聴きましょう。時間に追われ気が急いている時につい見過ごしてしまうことも、心静かに座して耳を傾ければ自然と見えてくるでしょう」といった理解もできます。
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閑座聴松風の読み方
閑座聴松風は、「かんざしてしょうふうをきく」と読みます。
閑座聴松風の季節
閑座聴松風の掛軸の季節は、5月の時期、もしくは10月の風炉や炭をきる時期に使われることが多いです。5月は風をつかった禅語が多く、茶道の掛軸では、「薫風自南来」や「松風颯々声」があります。初夏の暑い時期ですが、まだ風は冷たく気持ちよい。心地よい風であることから、風の季語を多くつかう季節なのでしょうか。また10月は茶道では風炉、煎茶道では炭を焚いて熱いお湯を使う時期です。炭や湯が沸く音に耳を傾ける、ちょうど閑座聴松風を使用するのにふさわしい時期かもしれません。
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投稿者プロフィール
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宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。
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