煎茶道具「烏府(うふ)」

煎茶道具「烏府」(うふ)について

烏府(うふ)は、涼炉に炭をくべるための炭を入れておくための器物です。

別名として、炭斗(たんと)、炭取(すみとり)、筥(きょ)とも呼ばれます。

烏府には、炭のほかに、火箸(ひばし)、練り香や香木が入れられた香合(こうごう)が収められ、さらにその上には炉扇(ろせん)や羽箒(はぼうき)が置かれます。お手前の勝手付(かってづき)に置かれており、煎茶を使用したお手前の際、火力を上げるための炭手前(すみでまえ)を行うときに手前座へと移動させて使用します。

煎茶道具「烏府」の形や材質について

煎茶道具「烏府」の大きさには特に定めはありませんが、直径約20cm、高さ約6cm程度のものが一般的です。
竹や籐で編まれたものが多いですが、中には紙こよりで編まれたものもあります。

竹や籐で作られたものには、炭が落ちないように中に和紙が貼られています。

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投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶道講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。