九重本舗玉澤の「霜ばしら」とは?
「霜ばしら」とは?
冬の仙台を代表する銘菓として知られる、九重本舗玉澤の「霜ばしら」。口に入れた瞬間に溶けていく繊細な口どけと、上品な甘さが特徴の、まさに飴の芸術品と呼ぶべき逸品です。今回は、そんな「霜ばしら」の魅力について、詳しく解説していきます。
「霜ばしら」誕生の背景
九重本舗玉澤は、宮城県仙台市に本店を構える老舗和菓子店です。創業は寛永7年(1630年)と、その歴史はなんと400年近くにも及びます。長きに渡り、地元の人々に愛され続けてきた九重本舗玉澤が生み出した傑作のひとつが、この「霜ばしら」です。
「霜ばしら」は、その名の通り、冬の早朝に地面や草木に降りた霜が作り出す、あの儚く美しい霜柱を表現したお菓子です。蔵王山系の麓に位置する仙台は、冬になると美しい霜柱を見ることができます。厳しい寒さの中で、凛とした姿を見せる霜柱の繊細な美しさを、飴細工で表現したのが「霜ばしら」なのです。
職人の技が光る、繊細な製造工程
「霜ばしら」の最大の特徴は、なんといってもその口どけにあります。口に入れた瞬間に溶けていくような、繊細でなめらかな口どけは、熟練の菓子職人の手作業によって生み出されています。
「霜ばしら」の製造は、気温や湿度に大きく左右されるため、非常に繊細な作業が要求されます。職人は、長年の経験と勘を頼りに、その日の気温や湿度に合わせた飴の状態を見極めながら、丁寧に仕上げていきます。
冬のひとときを彩る、儚い味わい
「霜ばしら」は、冬季限定商品として、毎年10月頃から翌年4月頃までの販売となっています。販売期間が限られているからこそ、その味わいはより一層特別なものになります。
温かいお茶と一緒に、あるいは、冷酒のお供としてもお楽しみいただけます。口に入れた瞬間に広がる上品な甘さと、繊細な口どけは、冬の寒さで冷えた体を優しく温めてくれることでしょう。
まとめ
今回は、九重本舗玉澤の「霜ばしら」について、その魅力をご紹介しました。
●美しい霜柱の姿を表現した、飴の芸術品
●口に入れた瞬間に溶けていく、繊細な口どけ
●熟練の菓子職人の手作業によって作られる、こだわりの逸品
●冬季限定販売という特別感
「霜ばしら」は、自分へのご褒美としてはもちろん、大切な方への贈り物としても最適です。2 冬の贈り物に迷った際は、ぜひ「霜ばしら」を選んでみてはいかがでしょうか?
※ 注意 公式オンラインショップ以外でのインターネット販売は行われていません。
投稿者プロフィール
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宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。
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