京都の貴船神社に行ってはいけない人とは?理由や正しい参拝方法を紹介

京都の貴船神社に行ってはいけない人とは?

貴船神社(きふねじんじゃ)は、京都市左京区の山間に位置し、水の神様を祀る古社として古くから信仰を集めています。特に縁結びや恋愛成就、そして水に関するご利益がある神社として知られ、全国から多くの参拝者が訪れるパワースポットです。

しかしながらネットやSNSを見ると「貴船神社に行ってはいけない人がいる」「怖い」という噂を目にすることがあります。今回は、貴船神社にまつわる噂やその背景について解説し、実際にどのような人が訪れるべきではないのかを考察します。

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貴船神社のご利益

貴船神社では、水の神様「高龗神(たかおかみのかみ)」が祀られており、主に水に関連するご利益があるとされています。これには、水害の防止や雨乞い、さらには農業の豊作祈願なども含まれます。

さらに、貴船神社は縁結びのご利益でも有名です。これは、かつて神社に仕えていた巫女が、神様に捧げた和歌によって良縁を得たという伝説があることから来ています。現在では、恋愛成就を願うカップルや、良縁を望む人々が多く訪れる人気の神社となっています。

参考…貴布禰総本宮 貴船神社貴船神社 – 京都市

行ってはいけない理由

https://twitter.com/kijitorakawaii/status/1571505874195345409

ネットやSNSを調査すると、貴船神社に行ってはいけないとされる理由は、古来から行われている「丑の刻参り」が影響しているようです。

丑の刻参り(うしのこくまいり)は、日本の古くからの呪術的な儀式の一つで、特に憎しみや恨みを晴らすために行われます。この儀式は、丑の刻(午前1時から3時)の間に、白い着物を着た女性が藁人形を持ち、五寸釘で神社の御神木に打ち付けるというものです。

また貴船神社が京都の山間部にあることから、街灯も少ないため、怖いと感じる方が多いようです。

貴船神社に行ってはいけないとされる人

では貴船神社に行ってはいけないとされるのは、どのような人々でしょうか?

貴船神社そのものが「特定の人が行ってはいけない」と公式に発表しているわけではありませんが、一部の人々は、特定の考え方や行動をしている場合、神社に参拝することを控えた方がよいかもしれません。以下では、その具体例を挙げていきます。

自分勝手な理由で縁結びを願う人

貴船神社は、縁結びの神様として知られていますが、自分勝手な理由や無理強いで縁結びを願う人は、参拝を控えた方がよいでしょう。例えば、「片思い相手を強引に振り向かせたい」や「他人の恋愛を壊してでも自分の恋愛を成就させたい」というような願いは、神様に対して失礼にあたります。

縁結びはあくまで自然な形での良縁を望むものです。他人の意思や感情を無視した願いは、自分自身に返ってくることがあります。

現実逃避を目的とする人

神社は神聖な場所であり、訪れる際には誠実な気持ちが重要です。しかし、現実逃避や「神様が全てを解決してくれる」という依存的な気持ちで訪れることは、参拝の本来の意味を損ねることになります。

恋愛や人間関係に問題があるとき、神社での祈願はその一助となるものの、最終的には自分自身の努力や行動が大切です。自分の責任を放棄し、神頼みに頼りすぎるのは避けるべきです。

不正な願いを持つ人

貴船神社は水の神様を祀る神社ですが、不正な願いや悪意を持って訪れる人は避けた方がよいでしょう。水は浄化や清らかさの象徴であり、邪な考えや不誠実な気持ちで参拝することは神聖な場にふさわしくありません。

たとえば、他人を妬んだり、他人の不幸を願ったりするような考えを抱いている人が訪れることで、自分自身が思いがけないトラブルに巻き込まれる可能性もあります。神社は、自分の行いを省みて、心を清らかにして訪れるべき場所です。

自然への感謝を持たない人

貴船神社は、自然との調和を大切にする神社です。そのため、自然を軽視したり、環境破壊に加担している人が訪れる場合、神様に対して不敬となる可能性があります。水の神様を祀るこの神社では、特に水や自然環境に対して感謝の念を持つことが求められます。

もし、自然を大切にする心が欠けているのであれば、参拝の前に自分の行動や考え方を見つめ直すことが大切です。

軽い気持ちで心霊現象を期待する人

貴船神社は、その神聖さと共に、一部では「心霊スポット」として扱われることもあります。特に夜間の貴船神社は静寂に包まれ、独特の雰囲気を持っていますが、軽い気持ちで心霊現象を期待して訪れることは避けるべきです。

神社は、神様が宿る神聖な場所であり、興味本位で訪れることは不敬とされます。心霊現象を求める人が、不用意に神社を冒涜することで、自分自身に悪い影響を与える可能性もあります。神社には敬意を払い、正しい目的で参拝することが重要です。

神社に行ってはいけない日

神社に行くのを避けた方がよい日や時間帯もあります。

詳細は下記の記事もご覧ください。

貴船神社の正しい参拝の方法

貴船神社を訪れる際には、神様への敬意と正しい参拝の作法を守ることが大切です。貴船神社は、特に水の神様を祀っていることから、水との関わりが重要視されます。以下に、貴船神社での正しい参拝方法を紹介します。

水占いを楽しむ

貴船神社では、特に有名なのが「水占い」です。これは、神社の授与所でおみくじを受け取り、それを社務所の前にある清らかな水の上に浮かべることで、文字が浮かび上がって運勢を知ることができるものです。貴船神社の水は神聖であり、この占いを通して神様からのメッセージを受け取るとされています。

感謝の気持ちを忘れない

縁結びを願う人は特に、神様に対して感謝の気持ちを持って参拝することが大切です。縁結びや恋愛成就は、神様にお願いするだけでなく、自分自身の行動や心の準備も必要です。神様に対する感謝を忘れず、謙虚な気持ちで参拝することが、ご利益を受けるための第一歩となります。

貴船神社の基本情報

所在地:〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180

電話番号:0757412016

拝観時間:6時00分~20時00分

貴船神社の歴史

貴船神社は、京都市左京区にある古社で、創建の年代は不詳ですが、天武天皇白鳳六年(約1300年前)にはすでに御社殿造替が行われたという記録があり、極めて古い神社です。御祭神は高龗神(たかおかみのかみ)で、伊奘諾尊と伊弉冉命の間に生まれた神であり、水の供給を司る神です。また、高龗神は降雨・止雨を司る龍神であり、山上の龍神「高龗」と谷底暗闇の龍神「闇龗」としても知られています。

貴船神社の起源については、社記に「太古 丑の年の丑の月の丑の日に、天上より貴船山中に天降れり」とあり、このことから丑の日が縁日とされています。また、初代神武天皇の皇母である玉依姫命が、水源の地として現在の奥宮に祠を建てたという伝説も伝わります。玉依姫命は雨風を司り、国を潤し土を養う神であり、彼女が船に乗り貴船川を遡り、奥宮に至ったとされています。

歴代朝廷からの篤い信仰を受け、炎旱の時には黒馬を、霖雨の時には白馬または赤馬を献じて、雨乞いや雨止みの御祈願が行われました。疫病が流行した際には厄除けの御祈願も行われ、天下に大事があるときには勅使が遣わされて御祈念されてきました。このように、貴船神社は水の神としての御神徳を持ち、多くの信仰を集めてきました。

まとめ

貴船神社に行ってはいけない人とは、神聖な場所に対して敬意を持たず、不正な願いや自己中心的な動機で訪れる人々です。特に、自分勝手な理由での縁結びの願いや、現実逃避を目的にした参拝は避けるべきです。

神社は、前向きな心持ちで訪れるべき場所であり、自分自身の努力と調和が大切です。貴船神社は、水の神様を祀る場所として、浄化と再生を象徴しています。そのため、訪れる際には、清らかな心を持って神様に感謝し、自分の人生を前向きに変えるための努力を忘れないことが大切です。

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投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。