初心者でも分かる神社・お寺の参拝方法を紹介!お参りのマナーやお賽銭のタイミングとは?

神社やお寺は、日本の文化や信仰に深く根付いた神聖な場所です。初めて参拝する方や、マナーに自信がない方でも安心して参拝できるように、今回は神社とお寺での参拝方法やマナー、お賽銭のタイミングについて解説します。正しい作法を学んで、心を込めたお参りをしましょう。

1. 神社とお寺の違いを知っておこう

まずは、神社とお寺の違いを簡単に理解しておくことが大切です。

  • 神社: 神道の信仰に基づく施設で、日本古来の神々を祀っています。鳥居や神殿が特徴的です。
  • お寺: 仏教の信仰に基づく施設で、仏像や仏塔があり、僧侶が修行を行います。

参拝方法に若干の違いがあるため、それぞれの作法に合わせてお参りすることが重要です。

2. 神社の参拝方法

① 鳥居をくぐる前に一礼

神社に着いたら、まず鳥居の前で軽く一礼しましょう。鳥居は神聖な場所の入口であり、ここを通ることで神域に足を踏み入れることになります。鳥居をくぐったら、参道の真ん中は神様の通り道とされているため、左右どちらかの端を歩きます。

② 手水舎で清める

鳥居をくぐった後は、手水舎(てみずしゃ)で手と口を清めます。これにより、体と心を清らかにしてから神前に進むことができます。

手水の作法は次の通りです。

  • 右手で柄杓を持ち、左手に水をかける
  • 左手に柄杓を持ち替え、右手に水をかける
  • もう一度右手に持ち替え、左手で水を受けて口をすすぐ(柄杓に直接口をつけない)
  • 最後にもう一度左手を清め、柄杓を元に戻します
③ 賽銭箱の前でお賽銭を投げる

本殿に着いたら、賽銭箱の前でお賽銭を投げ入れます。お賽銭は感謝の気持ちを表すものですが、金額に決まりはありません。一般的に、5円(「ご縁」に通じるため)が好まれますが、気持ちが大切です。

④ 二拝二拍手一拝で参拝

神社での正式な参拝は「二拝二拍手一拝」が基本です。以下の手順で行います。

  • 二拝: 腰を90度に曲げて深いお辞儀を2回行います。
  • 二拍手: 手を肩幅ほどに開いて両手を2回打ちます。この拍手で神様に自分の存在を知らせます。
  • 一拝: 最後に、もう一度深いお辞儀を1回行います。
⑤ 祈願・お願い事をする

参拝後、心の中で願い事や感謝の気持ちを伝えましょう。お願い事をする際は、できるだけ具体的で前向きな内容にすることがポイントです。お祈りが終わったら、もう一度軽くお辞儀をして退きます。

3. お寺の参拝方法

お寺では、神社と異なる作法が少しあります。特に、拍手を打つことはせず、静かな礼儀を大切にします。

① 山門を通る前に一礼

お寺に着いたら、まず山門の前で一礼します。門をくぐる際、敷居を踏まないように気をつけながら中に入りましょう。

② 手水舎で清める

お寺でも、手水舎がある場合は同じように手と口を清めます。心身を清めた状態で参拝に臨むことが大切です。

③ 本堂の前でお賽銭を入れる

本堂に着いたら、賽銭箱にお賽銭を入れます。神社と同様、額に決まりはありませんが、感謝の気持ちを込めて捧げましょう。

④ 合掌して祈願する

お寺では、神社のような「二拝二拍手一拝」は行いません。お賽銭を投げ入れた後、静かに手を合わせて合掌し、心の中で願い事や感謝を伝えます。鐘がある場合、先に鐘をついてから参拝を始めることもあります。

⑤ 礼をして退く

祈願が終わったら、軽く一礼してその場を離れます。お寺では、静寂や落ち着いた行動が求められるため、周りに配慮した振る舞いを心がけましょう。

4. お賽銭のタイミングとは?

お賽銭は、神社やお寺において自分の感謝や願いを表すための行為です。タイミングとしては、基本的に参拝を始める前、本殿や本堂に到着したらすぐにお賽銭箱に捧げます。参拝の流れの中で、お願い事や感謝の意を表す前に行うことで、神様や仏様にしっかりと伝わりやすくなると言われています。

5. 参拝時の注意点とマナー

  • 静かに過ごす: 神社やお寺は神聖な場所なので、静かな態度で礼儀正しく振る舞いましょう。大声で話したり、スマホでの長時間の撮影は避けるべきです。
  • 清潔な服装を心がける: 神社やお寺を訪れる際は、派手すぎる服装やカジュアルすぎるスタイルは控え、清潔感のある服装を心がけると良いでしょう。
  • 他の参拝者への配慮: 多くの参拝者が訪れる場所なので、周りの人々に配慮した行動を心がけましょう。

まとめ

神社やお寺での参拝には、基本的なマナーと作法が求められますが、初心者でも簡単に実践できます。神社では「二拝二拍手一拝」、お寺では「合掌」がそれぞれの基本的な作法です。また、心を清め、感謝の気持ちを込めた参拝が大切です。正しいマナーで神様や仏様にお願い事をし、良い縁や運気を引き寄せましょう。

投稿者プロフィール

長理事
長理事
IT会社でWEBマーケティング担当として勤務するかたわら、いけばな・華道にのめりこむ。普段はコンテンツ作成を行っていますが、イベントにまれに参加します。