華道・生け花の生け方「生花」

華道生け花のお稽古

生け花にはさまざまな美しさがあり、色合いや全体観、種類や込められたメッセージ、表現していること等があります。その美しさの根底には”型”があるのはご存知でしょうか。今回は華道の生け方の基本である「生花」についてご紹介します。

華道の詳細情報についてはこちらの記事をご覧ください。

「生花」とは

生花とは、華道の基本的な3つの生け方の1つです。複数の草花の調和に美しさを見出す「立花」に対して、生命の芽吹く”出生”にフォーカスしたのが生花です。

生花は江戸時代中期に成立した様式で、1~3種類の花材を用い、草木が地に根を張り生きる姿を表現します。

生花(しょうか) | いけばなの根源 華道家元池坊  

「生花」の歴史

生花の歴史は古く、江戸時代までさかのぼります。複数の草花をもちいて、大座敷に登場する立花は、人々の目を引きました。それに伴い、小座敷に飾る生け花にも格が求められ、出生の美を型とした格調高い「生花」が誕生しました。

参考:「令和2年度 生活文化調査研究事業(華道)報告書」 文化庁地域文化創生本部事務局

「生花」の作品例

華道の生花の作品例は、生け花協会のサイトやWEB上で見ることができます。

いけばなギャラリー | 公益財団法人日本いけばな芸術協会  

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。