茶道の禅語「瀧直下三千丈」とは?掛軸の意味、読み方、使い方を解説

瀧直下三千丈の意味

瀧直下三千丈は、直訳すると、目の前に見える巨大な瀧が流れ落ちている様子は、まるで天の川が大空から瀧のように猛スピードで真っ逆さまに落下したような風景だ、と読めます。

茶道のお茶会では、夏のお席にかけられることが多いです。

瀧直下三千丈の読み方

瀧直下三千丈は、「たき ちょっかさんぜんじょう」と読みます。

瀧直下三千丈の歴史や由来

瀧直下三千丈の由来は、古代中国である唐の詩人・李白(りはく)の七言絶句「望廬山瀑布(ろざんのばくふをのぞむ)」の一節です。

日照香炉生紫烟   ひはこうろをてらしてしえんをしょうず
遥看瀑布挂前川   はるかにみるばくふのぜんせんにかくるを
飛流直下三千尺   ひりゅうちょっかさんぜんじゃく
疑是銀河落九天   うたごうらくはこれぎんがのきゅうてんよりおつるかと

瀧直下三千丈の時期

華道煎茶道のお茶会で瀧直下三千丈の掛軸が飾られる時期は、雨が降る梅雨時期の6月から、涼を求める7,8月が多いです。