煎茶道具「火箸(ひばし)」

煎茶道具「火箸」の使い方や素材を解説

本記事では、火箸の素材や使い方を解説します。

煎茶道具「火箸」(ひばし)

火箸は、炭手前(すみでまえ)の際、もしくはお手前の最中に、炭の配置や種火を調整するために使用します。

煎茶道具「火箸」の材質や大きさとは

長さは一般家庭でかつて使われていたものより短く20センチぐらいで、素材は銅などの金属で出来ています。

中には、飾火箸(かざりひばし) という真鍮・南鐐・鉄などの素材のものがあります。花鳥や宝珠などの細工が頭に付いています。

火箸の柄の部分には、松ぼっくり(※)などミニチュアが付けであることが多く、凝ったデザインが楽しめます。
※松ぼっくりは着火剤としてよく用いられるため、それにちなみ、意匠として残されています。

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ぜひこちらも合わせて見てくださいね。

※参考:煎茶全書 主婦の友社 昭和49年

道具の名称や扱い方は、流派や先生によって異なる可能性があります。

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。