熊野本宮大社は、和歌山県田辺市にある日本屈指のパワースポットです。古代からの歴史を持ち、縁結びや厄除け、健康長寿、家内安全など多岐にわたるご利益で知られています。主祭神の家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)ともされ、太陽神や水神、木の神として広く信仰されています。
また、神武天皇を導いた八咫烏(やたがらす)も祀られ、導きの神として篤い信仰を集めています。熊野三山の中心として、多くの参拝者が訪れる熊野本宮大社は、文化財に指定される美しい社殿や、旧社地「大斎原」にある日本一の大鳥居が見どころです。
この記事では、熊野本宮大社のご利益や主祭神、見どころ、お守りや御朱印、ご由緒、参拝方法、アクセス情報について詳しく解説します。熊野本宮大社を訪れる際の参考にしてください。
熊野本宮大社のご利益とは?
熊野本宮大社は、和歌山県田辺市に位置する日本屈指のパワースポットです。
この神社は古くから縁結び、厄除け、健康長寿、家内安全など多岐にわたるご利益があるとされています。特に、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)の中心として、その信仰は全国に広がり、多くの参拝者が訪れます。
また、神武天皇を導いたとされる八咫烏(やたがらす)も信仰されており、導きの神として広く信仰されています。
所在地:〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮1110
電話番号:0735420009
参考:熊野本宮大社(公式サイト)、熊野本宮大社ー熊野本宮観光協会、和歌山県観光協会
なんの神様?
熊野本宮大社の主祭神は家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)です。この神様は素戔嗚尊(すさのおのみこと)ともされ、その素性は太陽神や水神、木の神など多様な説があります。
その他、熊野牟須美大神、事解之男神、速玉之男神、天照大神など、多くの神々が祀られています。神仏習合の影響を受け、仏名を配することもあります。
見どころ
熊野本宮大社の見どころは数多くあります。特に注目すべきは、重要文化財に指定されている本殿群です。第一殿から第四殿までが並び、古代からの建築様式を伝えています。第三殿には家都美御子大神が祀られており、文化7年(1810年)に建立されました。
また、かつて熊野川の中洲にあった旧社地「大斎原(おおゆのはら)」も見逃せません。ここには高さ33.9mの大鳥居が立ち、日本一の大きさを誇ります。その他、八咫烏の像や宝物殿なども見どころの一つです。
お守りや御朱印
熊野本宮大社では、さまざまなお守りや御朱印を授かることができます。以下はその一部をご紹介します。
八咫烏のお守り
八咫烏(やたがらす)は神の使いである三本足のカラスで、神武天皇を大和の橿原まで導いたという故事により、導きの力を持った神的存在として信仰されています。以下の種類があります。
- お守(大・小):各500円(大1,000円、八咫烏牛王扇800円、八咫烏ツゲ導き守500円)
- 八咫烏ストラップ守:500円(800円)
- サッカー守:700円(1,000円)
熊野牛王神符
俗に「オカラスさん」とも呼ばれ、カラス文字で書かれた熊野三山特有の御神符です。
- 熊野牛王神符・小:800円
- 熊野牛王神札(音無紙)・大:2,000円(3,000円)
木魂(木札)
木魂(木札)は、熊野の大自然の恵みを受けた杉の木を使用したお札です。
- 木魂(木札)24cm:1,000円
再生守
四十有余年にわたり御社殿の檜皮を再生したお守りです。
- 再生守:1,000円
その他のお守り
- 本宮勝守:1,500円
- 鬼門札:800円
- 産守:1,000円
御朱印情報
熊野本宮大社では、以下の御朱印や御朱印帳を授かることができます。
- 御朱印帳(大):3,000円
- 御朱印帳:1,500円
熊野本宮大社の創建は崇神天皇65年(紀元前33年)とされ、「熊野権現垂迹縁起」によれば、熊野坐大神は唐の天台山から飛来したと伝えられています。歴代の天皇や上皇、法皇たちが幾度も訪れ、神仏習合の影響を受けながら発展してきました。1889年の大水害により多くの社殿が流失しましたが、現在の場所に再建され、今日まで多くの参拝者に親しまれています。
参拝方法
まずは熊野本宮大社からお参りを始めましょう。参道入り口の鳥居は、神が宿る神域と人間が住む俗界との結界を示しています。鳥居をくぐる前に一礼しましょう。また、参道の中央「正中」は神様のお通りになる道なので、右端を登り、左端を下るのが作法です。杉木立の中、「熊野大権現」の奉納幟が立ち並ぶ158段の石段を、一歩一歩上るにつれ心が静まり、神域へと近づく感覚を味わえます。
参道の中腹、左側にある祓戸大神にまずお参りをし、身を祓い清めます。その後、さらに上には手水舎がありますので、手と口をよくすすぎ清めましょう。まず右手に柄杓を持ち、左手に水をかけて清めます。次に左手に柄杓を持ち替え、右手を洗います。そして右手に柄杓を持ち、左手に水を受けて口をすすぎます。口をじかに柄杓につけてはいけません。最後に柄杓を縦に持ち、柄杓の柄を洗うのが作法です。
神殿内の参拝順序は以下の通りです:
- 証誠殿(本宮・第三殿):家津美御子大神(素戔嗚尊)
- 中御前(結宮・第二殿):速玉大神
- 西御前(結宮・第一殿):夫須美大神
- 東御前(若宮・第四殿):天照大神
- 満山社:結ひの神(八百萬の神)
お参りの作法は各殿共に、二礼二拍手一礼(二回お辞儀、二回手を叩く、一回お辞儀)です。
本殿から旧社地大斎原までは、国道を渡り徒歩10分ほどの距離になります。途中、伊邪那美命の荒御魂がお祀りされている産田社にもお参りください。新たなものを生み出すパワーを感じる神社です。その後、日本一の大鳥居をくぐり、大斎原へお参りしましょう。
かつて熊野本宮大社があった大斎原には二基の石祠が建てられ、左側に中四社下四社を、右側に境内摂末社の御神霊をお祀りしています。この一連の参拝方法に従い、心を静め、神々のご利益を感じながら参拝してください。
参考:参拝について
アクセス方法や駐車場について
熊野本宮大社へのアクセスは、公共交通機関と車のどちらでも便利です。公共交通機関を利用する場合、最寄りの駅はJRきのくに線の「新宮駅」または「紀伊田辺駅」で、それぞれの駅からバスが運行しています。
新宮駅からは約60分、紀伊田辺駅からは約2時間10分で「本宮大社前」バス停に到着し、そこから徒歩で約6分です。
また、羽田空港から南紀白浜空港まで飛行機で約70分、南紀白浜空港から直通バスで約140分で到着します。
車でのアクセスも良好で、阪和自動車道の「紀伊田辺インター」から約1時間半で到着します。駐車場も完備されており、参拝者は安心して訪れることができます。
熊野本宮館 駐車場
〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮647 1731
由緒
熊野本宮大社の創建は、崇神天皇65年(紀元前33年)と伝えられています。「熊野権現垂迹縁起」によれば、熊野坐大神は唐の天台山から飛来し、熊野川の中洲、大斎原(おおゆのはら)の地に鎮座したとされています。熊野坐大神は須佐之男命(すさのおのみこと)ともされ、その素性は不明ですが、太陽神や水神、木の神として信仰されてきました。
古代から中世にかけて、熊野本宮大社は和田氏が神職を世襲し、平安時代には式内社(名神大社)に列せられました。平安時代末期には鳥羽上皇、後白河法皇、後鳥羽上皇などが度々参拝し、大いに賑わいました。熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)の中心として、多くの信仰を集めました。
1871年(明治4年)には熊野座神社として国幣中社に列格され、1915年(大正4年)には官幣大社に昇格しました。しかし、1889年(明治22年)に発生した十津川大水害により、多くの社殿が流失し、上四社のみが現在地に移築されました。中四社、下四社は再建されず、大斎原には2基の石祠が建てられました。
熊野本宮大社は、日本三熊野の一つとして、熊野速玉大社、熊野那智大社と共に、紀伊山地の霊場と参詣道の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。また、導きの神として八咫烏も篤く信仰されており、多くの参拝者が訪れます。神仏習合の影響を受け、仏名を配することもあります。
まとめ
熊野本宮大社は、その豊かな歴史と多岐にわたるご利益で多くの参拝者に愛され続けています。主祭神である家都美御子大神や、八咫烏を祀ることで、縁結びや厄除け、健康長寿、家内安全などのご利益を授けています。文化財に指定される本殿群や、日本一の大鳥居が立つ旧社地「大斎原」など、見どころも豊富です。
また、多彩なお守りや御朱印を授かることができ、参拝者にとって特別な体験となることでしょう。アクセスも良好で、公共交通機関や車での訪問が可能です。熊野本宮大社を訪れて、その歴史とご利益、魅力を存分に体験してみてください。参拝後には、心身ともに清々しい気持ちで帰路につけることでしょう。
投稿者プロフィール
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- 日本茶講師/和文化PR
- 大学卒業後、老舗和菓子屋に入社。京都にて茶道、生け花、日本画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社に勤務。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。
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