石衣の読み方や松露との違い、作り方・レシピも紹介!
石衣の読み方と意味
「石衣(いしごろも)」は、日本の伝統的な和菓子の一つで、読み方は「いしごろも」と読みます。名前の由来は、外見が石に衣(ころも)をまとったような姿に似ていることから来ています。特に見た目の素朴さと、甘さの控えめな味わいが特徴的で、茶道・煎茶道の茶席や贈り物としても重宝されています。
石衣と松露の違い2
石衣とよく似た和菓子に「松露(しょうろ)」があります。どちらも外側に粉状のものをまとった小さな和菓子ですが、細かい違いがあります。
- 外見の違い
石衣は、名前の通り石をイメージさせる外見で、衣(粉糖や和三盆)をまとったものが多いです。対して、松露は「松露(松の露)」というキノコの名前に由来し、やや丸みを帯びた形状が特徴です。 - 材料の違い
石衣の中身には、白あんや栗あんが使われることが多く、シンプルな風味が楽しめます。松露は、砂糖を使ったあんや小豆を主成分とすることが多く、甘さがしっかりと感じられる傾向にあります。 - 作り方の違い
石衣は、あんを丸めて衣をまぶすという非常にシンプルな作り方です。一方、松露は、砂糖を煮詰めてあんに絡める製法が特徴で、少し手間がかかります。
まとめ
- 石衣:見た目が石のようで、衣をまとっている。白あんや栗あんが使われる。
- 松露:キノコの松露に似た形。砂糖を使ったあんが多く、甘さが際立つ。
石衣の作り方・レシピ
石衣はシンプルな材料と工程で作ることができ、家庭でも気軽に挑戦できます。以下に、白あんを使った基本的な石衣のレシピをご紹介します。
材料(10個分)
- 白あん:100g
- 和三盆糖または粉砂糖:適量
- 栗あん(お好みで):100g
- 塩:少々
作り方
- あんを丸める
白あんや栗あんを適当な大きさ(約10gずつ)に分けて、手で丸めます。 - 和三盆糖をまぶす
丸めたあんを、用意した和三盆糖または粉砂糖にしっかりと転がして、まんべんなく衣をつけます。 - 冷やす
衣をまとったあんを冷蔵庫でしばらく冷やし、形を整えます。 - 仕上げ
出来上がった石衣を器に盛り付けて、完成です。茶席やおもてなしにぴったりな一品となります。
ポイント:白あんや栗あんの代わりに抹茶あんや紫芋あんなど、さまざまなフレーバーを使ってアレンジも可能です。
石衣の楽しみ方
石衣は、シンプルな風味が特徴の和菓子なので、抹茶など日本茶と相性が抜群です。また、上品な甘さのため、贈り物としても喜ばれます。お茶会の場や季節の挨拶として、おしゃれな和菓子箱に入れて手土産としても最適です。
まとめ
石衣(いしごろも)は、白あんや栗あんを衣で包んだ日本の伝統的な和菓子で、見た目が石に似ていることからその名が付けられました。松露(しょうろ)との違いは材料や製法にあり、松露の方が甘さが強いのが特徴です。
石衣の作り方はとてもシンプルで、家庭でも手軽に作ることができます。茶席や贈り物にもぴったりなこの和菓子、ぜひ一度作って楽しんでみてはいかがでしょうか?
投稿者プロフィール
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宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。
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