花びら餅の有名店|正月の定番和菓子

花びら餅の有名店をご紹介!

花びら餅は、古くから伝わる日本の伝統的な和菓子で、特にお正月の茶席で供されることが多いお菓子です。上品な甘さと、白い柔らかな生地の中に詰められたごぼうや味噌あんが特徴で、見た目も美しいことから人気を集めています。今回は、そんな花びら餅の名店をご紹介し、その特徴やこだわりをお伝えします。

1. 亀屋清永(京都府)

 京都の老舗「亀屋清永」は、花びら餅の名店として広く知られています。創業から約400年の歴史を持つこの店では、伝統的な製法を守りながらも、新鮮な素材を使用した和菓子が特徴です。亀屋清永の花びら餅は、白く薄い生地に包まれた柔らかな甘みの味噌あんが絶妙で、上品な風味が茶人からも高く評価されています。

  • 特徴: 薄いもちと滑らかな味噌あんのバランス
  • 店舗展開: 京都市内の本店とオンラインストアで購入可能
  • オンライン販売: あり

亀屋清永の基本情報

所在地:〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側534

電話番号:0755612181

定休日:水曜日

営業時間:8時30分~17時00分

2. 鶴屋吉信(京都府)

 創業200年を誇る「鶴屋吉信」も、花びら餅で有名な京都の老舗和菓子店です。鶴屋吉信の花びら餅は、もち生地の中に甘さ控えめな白味噌あんと、ごぼうの歯ごたえが特徴です。色合いも美しく、しっかりとした食感の中にほんのり香るごぼうの風味が絶妙なアクセントとなっています。

  • 特徴: ごぼうと白味噌あんの繊細なハーモニー
  • 店舗展開: 京都本店、全国の百貨店でも展開
  • オンライン販売: あり

鶴屋吉信の基本情報

所在地:〒602-8434 京都府京都市上京区西船橋町340−1 1階

営業時間:9時00分~18時00分

定休日:水曜日

電話番号:0754410105

3. 俵屋吉富(京都府)

 「俵屋吉富」も京都を代表する和菓子の名店で、花びら餅の質の高さが評判です。俵屋吉富では、見た目の美しさにこだわり、餅生地の薄さやあんの甘さを丁寧に調整しています。茶席で使われることが多いため、上品で控えめな甘さが特徴です。特に、新年の贈り物やお茶席のお菓子として人気があります。

  • 特徴: 繊細な風味と薄いもちの美しい仕上がり
  • 店舗展開: 京都市内や関西の百貨店で購入可能
  • オンライン販売: あり

俵屋吉富の基本情報

所在地:〒602-0029 京都府京都市上京区室町頭町285−1

電話番号:0754322211

営業時間:8時00分~16時00分

定休日:水曜日

4. 虎屋(東京都)

 東京の老舗和菓子店「虎屋」も、花びら餅で名高いお店のひとつです。虎屋の花びら餅は、伝統的な京風の作り方を踏襲しており、上質な材料を使ったあんが特徴です。もちの食感と、あんの甘さが口の中でほどけるような感覚が楽しめる一品で、全国に店舗を展開しているため、アクセスもしやすいです。

  • 特徴: 上質なあんともちの上品な味わい
  • 店舗展開: 全国の虎屋店舗で購入可能
  • オンライン販売: なし

虎屋の基本情報

所在地:〒107-8401 東京都港区赤坂4丁目9−22

営業時間:9時00分~17時00分

5. 末富(京都府)

 創業130年以上の「末富」は、京都の老舗和菓子店として知られています。末富の花びら餅は、薄い白いもち生地に包まれた甘さ控えめの白味噌あんと、シャキッとしたごぼうが特徴。特に、末富のお菓子は見た目の美しさにもこだわりがあり、茶席や贈り物としても重宝されています。

  • 特徴: 甘さ控えめな白味噌あんとごぼうの食感
  • 店舗展開: 京都市内の本店を中心に、全国の百貨店で購入可能
  • オンライン販売: なし

末富の基本情報

所在地:〒600-8427 京都府京都市下京区玉津島町295

電話番号:0753510808

営業時間:9時00分~17時00分

定休日:日曜日

6. 一保堂茶舗(京都府)

 「一保堂茶舗」は、日本茶専門店として知られていますが、実は花びら餅も取り扱っています。特に、一保堂の抹茶や煎茶と一緒に楽しむ花びら餅は絶品です。シンプルな味わいながら、上品な甘さと抹茶の苦みが絶妙にマッチし、和の風情を感じさせます。

  • 特徴: 茶と合わせることで引き立つ花びら餅の魅力
  • 店舗展開: 京都本店、東京店で購入可能
  • オンライン販売: あり(一部商品)

花びら餅の楽しみ方と贈り物としての魅力

花びら餅は、見た目も華やかで、上品な甘さが特徴のため、贈り物やお祝いの席に最適です。また、茶席では、新年を祝う象徴として出されることが多く、その洗練された風味が、抹茶や煎茶との相性抜群です。もちの食感やごぼうの独特な風味、味噌あんの塩味が絶妙に組み合わさり、特に日本茶と共に楽しむとその美味しさが一層引き立ちます。

まとめ

今回ご紹介した「亀屋清永」「鶴屋吉信」「俵屋吉富」「虎屋」「末富」など、名店ならではの花びら餅は、どれもそれぞれの店のこだわりが詰まった逸品です。伝統的な作り方を守りながらも、現代の味覚に合わせて進化している点も魅力です。

新年やお茶席、または大切な方への贈り物として、花びら餅は特別な一品となるでしょう。各店が提供する花びら餅をぜひ味わってみて、和の風情を楽しんでください。

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。