仙台の和菓子屋「九重本舗玉澤」訪問記:伝統と進化の和菓子を求めて

九重本舗玉澤の詳細記事はこちらです。

仙台駅直結のエスパル仙台店B1F、活気溢れるフロアの一角に店を構える「九重本舗玉澤」。創業は天保元年(1830年)、仙台藩に献上した「霜ばしら」を原点とする、190年以上の歴史を誇る老舗和菓子店です。今日は、その伝統と進化を感じさせる和菓子を求めて、お店を訪れてみました。

店内は、明るく開放的な雰囲気で、ショーケースには、色とりどりの美しい和菓子がずらりと並んでいます。「九重」や「霜ばしら」といった定番商品のほか、季節の生菓子など、目移りしてしまうほどの豊富な品揃えです。

今回私が選んだのは、お店と同じ名前の「九重(抹茶)」と、冬期限定販売の「霜ばしら」です。

まず「九重(抹茶)」をいただきます。小さな粒状の干菓子で、見た目はまるで和風ミンツです。お茶請けにぴったりで、そのまま食べても美味しいですが、お湯を注いで楽しむこともできます。抹茶のほろ苦さと上品な甘さが口の中に広がり、お茶との相性も抜群です。

次に「霜ばしら」をいただきます。こちらは、10月から4月までの冬期限定販売の商品です。繊細な飴細工で作られた、まさに芸術品のような美しさです。口に入れると、まるで霜柱のように、しゅわっと溶けていく食感が楽しいです。

「九重本舗玉澤」は、伝統を守りながらも、新しい素材や技術を取り入れた、進化し続ける和菓子を提供しているお店だと感じました。素材の持ち味を最大限に引き出した、上品な甘さの和菓子の数々は、何度でも食べたくなる美味しさです。次回は、季節限定の商品や、まだ味わったことのない和菓子に挑戦してみたいと思います。

「九重本舗玉澤 エスパル店」の基本情報

  • 住所: 宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 エスパル仙台店 B1F
  • 電話番号: 022-267-4035
  • 営業時間: 10:00~20:30
  • 定休日: エスパル仙台本館に準ずる
  • アクセス: JR仙台駅直結

今回購入した商品の価格

  • 九重:561円(税込み)
  • 霜ばしら:4320円(税込み)

参考…九重本舗玉澤

九重本舗玉澤の「霜ばしら」について知りたい方は下記の記事をご覧ください。

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。