【レシピ】日本酒の煎茶割

日本茶カクテルシリーズ「日本酒の煎茶割」についてご紹介します。

みなさんは日本茶のカクテルはご存知でしょうか。

渋味や青みが残る日本茶は、カクテルに合わないと思われがちですが、実は意外に日本茶カクテルって美味しいんです。

私が趣味で行っている煎茶道でも、仙酒(せんしゅ)手前と申しまして、煎茶の風味付けをした”ぬる燗日本酒”をお出しするお手前があります。

今回は煎茶を使った、日本酒とのカクテル「日本酒の煎茶割」をご紹介します。

煎茶道と日本酒について

煎茶道とは、茶道の流派で、急須をつかって茶葉からお茶をお淹れするお手前が特徴の伝統芸道です。

使用する茶葉は煎茶、玉露、ほうじ茶、紅茶、そして日本酒もあります。

お酒を淹れる背景としては、中国の仙人思想(せんにんしそう)がベースとしてあり、山水画のような仙境で、お酒をたしなみながら、書や琴、茶にふける自娯の世界を楽しむことが、至上の喜びとして認識されていたそうです。

日本酒とは

日本酒(にほんしゅ)、または和酒(わしゅ)は、通常は米(主に酒米)と麹と水を主な原料とする清酒(せいしゅ)を指す。日本特有の製法で醸造された酒で、醸造酒に分類されます。

日本酒とお茶は合うのか

お茶とお酒を組み合わせる最大のメリットは、なんといっても体によいことです。

お茶に含まれる成分には、お酒の悪酔いや二日酔い、脱水症状やむくみなどを和らげたり防ぐ手助けをしてくれます。

例えば日本茶に多く含まれるカテキンには利尿作用があり、アルコールが体内で分解される過程でできるアセトアルデヒドなどの有害物質を体外に排出します。

またお茶に含まれる覚醒成分カフェインは、適度にアルコールで麻痺した脳を活性化します。適量であれば「百薬の長」と呼ばれるお酒は、お茶をパートナーにすることで、体に負担をかけすぎることなく、より健康的に楽しめるのです。

日本酒と煎茶のおすすめレシピとは

ここまでの説明で、日本酒と日本茶・煎茶の相性が良いことがわかりました。

それではここでご自宅でも気軽につくれる日本茶・日本酒カクテルの作り方をお教えします。

「日本酒の煎茶割」レシピ

【レシピ】

・玉露・もしくは深蒸し煎茶5g

・日本酒(特に吟醸酒など辛口ではないスッキリした味わいのものが良い)130g

「日本酒の煎茶割」淹れ方

【淹れ方】
1. 急須に茶葉を入れ、冷えた日本酒を静かに注ぐ。
2. 約5分ほどで茶葉がひらき旨味が抽出されるので、その後に冷えたグラスに注ぐ。
3. 2煎目も同様に日本酒を注ぎ、5分位時間をおいてからグラスに注ぐ。

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投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。