うぐいす餅とは?由来や食べる季節、京都の名店をご紹介

うぐいす餅とは

うぐいす餅
うぐいす餅

うぐいす餅とは、求肥や餅で餡を丸く包んだ後に鶯形に成型して、きな粉をまぶした餅菓子です。

鳥の鶯をイメージした和菓子で、鳴き声が聞こえる春先に合わせて、1月、2月より全国の和菓子店で販売されます。

うぐいす餅の形

和菓子屋に並ぶうぐいす餅
和菓子屋に並ぶうぐいす餅

うぐいす餅は、春先に鳴く鶯(うぐいす)を模してつくります。餡を丸く包んだ餅を、左右に軽く伸ばし、青いきな粉をまぶして、鶯形にします。

うぐいす餅の由来や歴史

うぐいす餅の歴史は古く、1580年ごろに、奈良県の大和郡山城の城主であった豊臣秀長が、お茶会で出す和菓子を考案、それを兄の豊臣秀吉が大層気に入り「うぐいす餅」名づけました。

うぐいす餅発祥の店「本家菊屋」

本家菊屋は、奈良県大和郡山市にある和菓子屋です。創業天正13年(1585年)と歴史ある奈良県で400年以上続く最も古い老舗菓子店です。豊臣秀長が大和郡山城主だったころに、この地に移り、和菓子作りをしていました。上述したように、うぐいす餅が豊臣秀吉によって命名されたの後に、城の大門を出て町人街の1軒目の位置でうぐいす餅を販売しはじめました。そのことから、うぐいす餅ではなく、城門すぐのところで買える餅として城之口餅(しろのくちもち)と呼ばれれるようになりました。

本家菊屋の口コミやレビュー

https://twitter.com/MariPsychiatris/status/1356891942710345728

本家菊屋の基本情報

本家菊屋の営業時間や所在地はこちらです。

  • 所在地: 〒639-1134 奈良県大和郡山市柳1丁目11
  • 営業時間:8時~18時30分
  • 電話: 0743-52-0035

京都のうぐいす餅の名店

京都にあるうぐいす餅で有名な和菓子店をご紹介します。

京都のうぐいす餅といえば「鍵善良房」

鍵善良房とは、京都市東山区にある老舗和菓子店です。京都の花街・祇園の一角でお菓子を作り続ける江戸享保年間創業の老舗で、うぐいす餅が絶品です。丸く形を整えた求肥(ぎゅうひ)に青大豆のきな粉をまぶしたシンプルなうぐいす餅は、素材本来の味を、きな粉の風味が楽しめる京都らしい和菓子の1つです。

鍵善良房四条本店の口コミやレビュー

綺麗なおを眺めながら、骨董の陶器の皿でうぐいす餅を楽しめる京都で有名な老舗のひとつです。

鍵善良房四条本店のレビュー


味覚だけでなく、調度、内装音楽、五感と体全体世界観を楽しめるお店です。

鍵善良房四条本店のレビュー

鍵善良房四条本店の基本情報

鍵善良房四条本店の営業時間や所在地は下記の通りです。

  • 所在地:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側264
  • 営業時間:9時~18時
  • 定休日:月曜日
  • 電話: 075-561-1818
  • アクセス:京阪電車「祇園四条」駅から徒歩8分ほど、京都市営バス「祇園」バス停から徒歩5分ほど

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うぐいす餅は茶道煎茶道の茶会でも陶器の皿に乗せられよく出てくる定番の和菓子です。

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投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。