茶道の禅語「掬水月在手」とは?掛軸の意味、読み方、由来を解説
掬水月在手の読み方
掬水月在手は「みずをきくすればつきてにあり」と読みます。
掬水月在手の意味
掬水月在手の意味は、直訳すると、良い結果を得るには、自ら動き、実行しなくてはならない、ということになります。
月とは自分が欲しい結果で、その良い結果を手に入れるには水を掬う(=自ら動く)ことをしなくてはならない、ということ理解ができます。
また、あなたは水を掬う(=自ら動く努力)をしたので、月(自分が欲しいと願っていた結果)を手に入れることができた、という教えにもなります。
また掬水月在手に続く語句に弄花香満衣(ろうかこうまんい)があります。これは直訳すると、花を弄んでいると(花を摘んだり、いけたりする)自分の衣が香りで満たされて、いつまでも香りが良い、となります。禅語ですので様々な解釈ができますが、例えば、良い環境にいると良い影響を受ける。努めて良い友、良い師につくよう、良い環境に身を置いたほうが良い」という理解もできます。
掬水月在手の由来
掬水月在手の由来は、唐代の詩人・宇良史(うりょうし)の著である「春山夜月」の詩の一説にあります。
春山夜月には、「掬水月在手 弄花香満衣」とあります。
掛軸「掬水月在手」をつかう時期・季節
掛軸「掬水月在手」をつかう時期・季節は、月が美しく見える9月になります。