一六タルトとは?読み方や由来、賞味期限や栗やキャラメルなど種類も解説!
一六タルトの読み方と基本情報
「一六タルト(いちろくたると)」は、愛媛県を代表する和菓子で、「いちろくたると」と読みます。愛媛の名産として有名で、しっとりとしたカステラ生地に、甘い柚子風味の餡(あん)が巻き込まれているのが特徴です。和菓子と洋菓子の要素が絶妙に組み合わさった一品で、シンプルながらも奥深い味わいが楽しめると、多くの人に愛されています。
一六タルトの由来
一六タルトの歴史は古く、そのルーツは江戸時代にまで遡ります。ポルトガルから伝わったカステラをもとに、当時の大洲藩主・加藤嘉明が作らせた「南蛮菓子」が原型とされています。その後、松山藩主・松平定行がこの菓子を松山に伝え、改良を重ねたことで、現在の一六タルトの形に近づきました。
一六タルトの名前の由来は、明治時代に「一六本舗」が作り始めたことに由来しています。「一六本舗」は、愛媛で長い歴史を持つ老舗和菓子店で、ここから名付けられたタルトが地域に広まり、愛媛県を代表する銘菓として親しまれるようになりました。
一六本舗 勝山本店
所在地:〒790-0878 愛媛県松山市勝山町2丁目8−1
営業時間:9時00分~19時00分
電話番号:0899410016
賞味期限と保存方法
一六タルトの賞味期限は、商品によって異なりますが、一般的に10日〜2週間前後となります。開封後はできるだけ早めに食べることをおすすめします。
保存は直射日光や高温多湿を避け、常温で保管が可能です。ただし、夏場など気温が高い時期には、涼しい場所に置くか冷蔵庫で保存すると安心です。また、冷やすことで生地が引き締まり、ひんやりとした食感も楽しむことができます。
一六タルトの種類
一六タルトは、基本の柚子風味の餡が有名ですが、季節や地域限定のフレーバーが登場しており、さまざまなバリエーションを楽しむことができます。以下は、特に人気のある種類の一部です。
1. 栗タルト
秋の季節限定で登場するのが「栗タルト」。通常の柚子餡に加えて、栗が入っており、ほんのり甘い栗の風味が一六タルトの上品な味わいを一層引き立てます。栗のほっこりとした食感と、しっとりしたカステラ生地の組み合わせは絶品です。
2. キャラメルタルト
少し変わり種の「キャラメルタルト」は、甘さ控えめのキャラメル餡が特徴です。キャラメルのほろ苦さとカステラ生地の相性が抜群で、洋菓子好きの人にも好まれるフレーバーです。通常の柚子風味とは異なり、甘さのバランスが絶妙に計算された一品です。
3. 抹茶タルト
抹茶好きにはたまらない「抹茶タルト」も人気です。抹茶のほろ苦さと、白餡が組み合わさり、上品な甘さを楽しむことができます。香り高い抹茶の風味が和のテイストを強調し、和菓子好きに特におすすめです。
4. チョコレートタルト
洋菓子に近い「チョコレートタルト」もあります。チョコレート風味の餡がカステラに包まれており、甘さとコクが楽しめる一品。若者や子供にも人気があり、贈り物や手土産としても喜ばれることが多いです。
5. 塩タルト
「塩タルト」は、甘さと塩味が絶妙に調和したユニークなフレーバーです。餡にほんの少しの塩を加えることで、甘さが引き立ち、爽やかで後味がスッキリします。暑い季節や、甘いものが少し苦手な方にもおすすめの一品です。
一六タルトの食べ方
一六タルトはそのまま食べてももちろん美味しいですが、少しアレンジを加えると新しい味わいを楽しむことができます。
- 冷やして食べる
冷蔵庫で冷やすことで、カステラ生地が締まり、餡の甘さも引き立ちます。特に暑い季節にはおすすめの食べ方です。 - 温めて食べる
電子レンジで軽く温めると、ふんわりとしたカステラ生地と、餡の甘さがさらに際立ちます。温かいお茶と一緒にいただくと、和菓子本来の優しい味わいが楽しめます。
まとめ
一六タルトは、愛媛県を代表する銘菓で、その由来は江戸時代にまで遡ります。柚子風味の餡をしっとりとしたカステラ生地で巻いた伝統的な和菓子ですが、現代では栗やキャラメルなど、さまざまなフレーバーが登場し、幅広い層に愛されています。賞味期限は比較的長めで、贈り物や手土産としても重宝される一品です。冷やしても温めても美味しくいただける一六タルトは、伝統と現代の味が融合した、まさに日本を代表する和菓子のひとつと言えるでしょう。
次回、愛媛を訪れる際や、和菓子を贈る際には、ぜひ一六タルトを選んでみてはいかがでしょうか?
投稿者プロフィール
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宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。
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