仙台「村上屋餅店」体験記:創業140年、変わらぬ美味しさと温かさに触れて

村上屋餅店の詳細記事はこちらです。

仙台の穏やかな空気が流れる五橋駅から徒歩5分、老舗の風格漂う店構えの「村上屋餅店」が見えてきました。創業はなんと明治10年(1877年)、140年以上に渡り仙台市民に愛され続ける餅菓子専門店です。 今回は、この老舗の味を求めて、お店を訪れてみました。

店内はこぢんまりとしていますが、清潔感があり、どこか懐かしさを感じさせる温かい雰囲気です。ショーケースには、つきたてのお餅を使った美味しそうな和菓子が並んでいます。「づんだ餅」や「くるみ餅」、「ごま餅」といった定番商品のほか、「あんこやきな粉のお餅」、「季節の上生菓子」など、目移りしてしまうほどの豊富な品揃えです。 週末ともなると、お店の外にはイートインとテイクアウトを待つ人の行列ができ、その人気ぶりが伺えます。

今回私が選んだのは、村上屋餅店の代名詞とも言える「づんだ餅」と、香ばしい香りがたまらない「くるみ餅」、そしてお土産に「づんだ饅頭」を購入することにしました。

まず「づんだ餅」を一口いただくと、新鮮な枝豆の風味が口いっぱいに広がります。 甘さは控えめで上品な味わいです。 お餅は驚くほど柔らかく、口の中でとろけるような食感は、さすが老舗の技と実感しました。

続いて「くるみ餅」をいただきます。香ばしく炒られたくるみが、滑らかな餡に練り込まれており、一口食べるごとに豊かな風味が広がります。 「づんだ餅」とはまた違った美味しさが楽しめます。

お土産に購入した「づんだ饅頭」は、小豆餡で包まれた優しい甘さのお饅頭です。

「村上屋餅店」は、140年以上もの間、変わらぬ美味しさを守り続けてきた老舗の風格と、どこか懐かしさを感じさせる温かい雰囲気が印象的なお店でした。素材の味を最大限に引き出した、シンプルながらも奥深い味わいの餅菓子は、何度でも食べたくなる美味しさです。次回は、イートインスペースで、ゆっくりとお茶と一緒に餅菓子を堪能したいと思います。

「村上屋餅店」の基本情報

  • 住所: 宮城県仙台市青葉区北目町2-38
  • 電話番号: 022-222-6687
  • 営業時間:
    • 木~日 9:00~18:00
    • 月~水 定休日
  • アクセス: 地下鉄 五橋駅から徒歩5分、JR 仙台駅から徒歩20分

今回購入した商品の価格

  • づんだ餅(3個入り):700円前後
  • くるみ餅(3個入り):700円前後

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。