大阪で和菓子を買うならここ!元和菓子屋がおススメする和スイーツ3選

大阪の人気和菓子スイーツをご紹介

今回は、大阪にあるおすすめの和菓子屋さんをご紹介します。

大阪といえば古くから貿易の町として栄え、室町時代には遥か外国のルソン島からすでに砂糖が入ってきていたとか。

また京都のお隣ということもあり、和菓子文化も長く、レベルが高いです。

そんな大阪の和菓子屋さんを、元和菓子屋のわたしが、実際に食べてみてぜひみなさんにおすすめしたお店を3選ピックアップしました。ご覧ください!

大阪市内にある最古の和菓子屋「高岡福信」

大阪市中央区、御堂筋から淀屋橋のオフィス街にすすむと、ひっそりと佇むお店があります。老舗和菓子店「御菓子司 高岡福信(おんかしつかさ たかおかふくのぶ)」です。こちらのお店、 創業は寛永元年で、約400年もの歴史のある和菓子店です。ゆえにトレードマークは、店外に設置されている寛永通宝(かんえいつうほう)のレプリカ、近くまで行くととても目立ちます。

なんとこちらのお店、大阪市内最古の和菓子屋さんだそうです。

お店の方に聞くと、創業は豊臣秀吉(とよとみひでよし)の時代までさかのぼり、大阪城で食事をつくる方がはじめられたのが発祥だとか。お店のホームページがないので、正確には言えませんが、お話を聞く限りはそういう歴史があるそうです。

こちらのお店にきたら、ぜひお召し上がりいただきのが”わらび餅”です。

本物わらび粉を100%使用しているため、少し黒くなっており、しかし口の中にいれた瞬間とろけるような触感と、きな粉と混ざり合った甘く濃厚な蜜のかけあわせは最高です。

大阪市内にある最古の和菓子屋「高岡福信」の口コミやレビュー

高岡福信の口コミ
高岡福信のレビュー

最古の和菓子屋「高岡福信」の基本情報

最古の和菓子屋「高岡福信」の営業時間やアクセスをご紹介します。

  • 住所:〒541-0045 大阪府大阪市中央区道修町4丁目5−23
  • 営業時間:9:30~19:30(日曜定休)
  • 問合せ先:06-6231-4753
  • アクセス:大阪メトロ淀屋橋駅から徒歩3分、肥後橋駅から徒歩7分

茶人や茶道家はご用達!大阪の老舗和菓子屋「鶴屋八幡」

大阪の和菓子屋といったらここをはずことはできません。「鶴屋八幡(つるやはちまん)」は、御堂筋(みどうすじ)から淀屋橋(よどやばし)にはいったところにある老舗和菓子屋です。店内には茶寮(さりょう)も併設されていて、その場で鶴屋八幡の和菓子がいただけたり、夏の暑い日には美味しいかき氷も頂く事が出来ます。

江戸時代から続く、ここ大阪は和菓子屋さんで、屋号の由来は以下の通りです。

今中家は、代々大坂で刀屋を営んでおりましたが、その昔、家の庭に鶴が巣を 作った瑞祥と、恩人である八幡屋辰邨さんのご恩を忘れまいと「鶴屋八幡“つるややはた”」と命名し、今では“つるやはちまん”と呼び慣らされています。

”鶴屋八幡公式ホームページ”

やはり元和菓子屋としては、もちろん大阪のほかの和菓子屋さんもおいしいのですが、鶴屋八幡さんははずせません。なぜかというと、”あんこ”がとても美味しいのです。和菓子屋といえば”あんこ”で差がでてきます。その材料や製法は全国の和菓子屋の中でも一級です。

ぜひその”あんこ”をつかった最中(もなか)を食べてみてください。ここの最中は本当に美味しいです。

鶴屋八幡の口コミやレビュー

鶴屋八幡のレビュー

大阪の老舗和菓子屋「鶴屋八幡」の基本情報

大阪の老舗和菓子屋「鶴屋八幡」の営業時間やアクセスをご紹介します。

  • 住所:〒541-0042 大阪府大阪市中央区今橋4丁目4−9
  • 問合せ先:06ー6203ー7281
  • 営業時間:8:30~19:00(土日8:30~17:00)
  • アクセス:大阪メトロ肥後橋駅、淀屋橋駅からそれぞれ徒歩5分

茶道の聖地、大阪堺の名物和菓子屋「かん袋」

「かん袋(かんぶくろ)」さんは、大阪府堺市(さかいし)にある、くるみ餅で有名な和菓子屋さんです。大阪堺といえば、茶道の祖といわれる千利休が育った土地で、歴史が深く、そして屋号が「かん袋」ということで、とても興味深い名前です。

発祥は鎌倉時代に、和泉屋徳兵衛(いずみやとくべえ)が「和泉屋(いずみや)」という屋号ではじめられたそうですが、それが歴史のなかで、変わっていったそうで、以下屋号の由来を引用させて頂きます。

安土桃山時代に、豊臣秀吉が大阪城を築城したときに、堺の商人へ多額の寄付を要求しました。文禄二年(西暦1593年)の春中頃、桃山御殿が完成したのを機会に、秀吉は寄付金の礼として堺の商人、納屋衆を招きました。その時、天守閣は瓦を葺く工事中でした。暑い日盛りの下で、蟻が餌を運ぶように職人が一枚一枚瓦を運び上げていました。この様子を見た和泉屋徳左衛門は、容易に片付かないと思い、毎日奉仕に出ました。餅作りで鍛えた腕力を使い、瓦を取っては次から次へと屋根の上に放り上げました。瓦は春風に煽られて、紙袋が舞い散るように屋根に上がりました。そこに居合わせた人々は、度肝を抜かれました。これを見た秀吉が、「かん袋が散る様に似ている」と、その腕の強さを称えました。秀吉は、「以後かん袋と名付けよ」と命じ、それより「かん袋」が、和泉屋の商号になりました。

”かん袋 大阪堺の和菓子老舗ホームページ”

まさか鎌倉時代に発祥したお店で、豊臣秀吉が命名したなんて、さすが大阪の老舗(しにせ)和菓子屋さんです。

そして名物の”くるみ餅”ですが、本当においしいので、ぜひ食べてみてください。うぐいす色のまったりとした甘味のあんと一口大の餅の組合せが絶妙です。

加えて”氷くるみ餅”は夏でも冬でも人気で 質の良いと甘いくるみ餅がマッチして 最高に美味しいです。 そして、苦めのお茶と共に頂くと ゆったり和を楽しめます

堺の名店「かん袋」のくるみ餅レビューや口コミ

かん袋のくるみ餅レビュー
https://twitter.com/creamciderkun/status/1318152789021786112
くるみ餅は絶賛されています

大阪堺の名物和菓子屋「かん袋」の基本情報

和菓子屋「かん袋」の営業時間や所在地をご紹介します。

  • 住所:〒590-0964 大阪府堺市堺区新在家町東1丁2−1
  • 営業時間 10:00~17:00(火曜水曜定休)
  • 問合せ先:072-233-1218
  • アクセス:阪堺電車「寺地町」電停から徒歩2分

大阪の有名和菓子屋まとめ

大阪堺のおすすめ和菓子屋3選、いかがでしたでしょうか。

どこも実際に行ってきたのですが、とてもおいしくて、深みのある味、さすが老舗!という感じのお店ばかりです。

わたしも元々は、京都の老舗和菓子屋の虎屋(とらや)におりまして、関西の和菓子屋さんはほとんど回りましたが、大阪は本当にレベルが高いお店が多いです。

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投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。