彼杵茶とは?日本一に輝いたお茶の特徴や読み方、販売店を紹介!

彼杵茶(そのぎちゃ)の読み方と基本情報

彼杵茶(そのぎちゃ)は、長崎県東彼杵町(ひがしそのぎちょう)を中心に生産されているお茶で、読み方は「そのぎちゃ」と発音します。彼杵町は、温暖で霧が立ち込める独特の気候条件が、茶の栽培に非常に適しており、その結果、高品質なお茶が作られています。彼杵茶は、近年日本全国の品評会で高い評価を受けており、全国的にその知名度が高まっています。

参考…東彼杵町「名産 – 東彼杵町

彼杵茶が日本一に輝いた理由

彼杵茶は、特に全国茶品評会で高い評価を受け続けており、2021年の「第75回全国茶品評会」では、見事「玉緑茶の部」で1位を獲得しました。この大会は、日本国内で栽培されるお茶の中でも特に優れた茶葉を選ぶ権威ある大会であり、その中で最高の評価を受けたことから「日本一のお茶」として注目を集めています。

日本一に輝いた理由は、次の3つのポイントが挙げられます。

  1. 旨味と甘味のバランス
    彼杵茶は、深い旨味と自然な甘味のバランスが絶妙です。適度な渋みと上品な味わいが広がり、香り高い茶葉が一杯の茶として満足感を提供します。
  2. 玉緑茶特有の製法
    彼杵茶は「玉緑茶(ぐり茶)」と呼ばれる特殊な製法で作られています。通常の煎茶とは異なり、製造過程で茶葉を揉む工程がないため、丸みを帯びた茶葉が特徴です。この製法が、まろやかな風味と豊かな香りを生み出しています。
  3. 理想的な気候条件
    彼杵町は温暖な気候と霧の影響を受けるため、茶葉が柔らかく育ちやすい環境です。この自然環境が、彼杵茶の高品質な茶葉生産に大きく貢献しています。

彼杵茶の特徴

彼杵茶の最大の特徴は、なんといってもまろやかで豊かな味わいです。渋みが少なく、まろやかでありながら、しっかりとした旨味を感じることができるのがポイントです。さらに、玉緑茶特有の香りが心地よく、飲み終わった後にも爽やかな余韻が残ります。

彼杵茶は、飲みやすさと風味の豊かさから、普段の食事やお茶会など、幅広いシーンで楽しむことができます。

彼杵茶の販売店

彼杵茶は、主に長崎県内の茶専門店やオンラインショップで購入することができます。以下に代表的な販売店をご紹介します。

  1. 東彼杵農業協同組合(JA東彼杵)
  • JA東彼杵は、地元の農家が生産した新鮮で高品質な彼杵茶を販売しています。オンラインショップでも購入可能で、産地直送の新鮮な茶葉を楽しめます。
  1. 長崎堂茶舗
  • 長崎堂茶舗は、長崎県の伝統的なお茶屋さんで、彼杵茶をはじめとする地元の茶葉を販売しています。老舗の茶舗ならではの厳選されたお茶が揃っており、ギフトにも最適です。
  1. 宮川製茶
  • 宮川製茶は、彼杵茶の専門店として地元に根ざし、高品質なお茶を提供しています。オンラインショップも充実しており、全国どこからでも購入可能です。

参考…長崎県「ながさきの地産地消|県産茶指定店

彼杵茶の楽しみ方

彼杵茶は、その豊かな味わいと香りを最大限に楽しむために、低温でゆっくりと淹れるのがポイントです。おすすめの淹れ方は、70〜80℃のお湯で茶葉をじっくりと蒸らすことです。そうすることで、茶葉の旨味や甘味がじわっと引き出され、まろやかで深い味わいを楽しむことができます。

また、冷茶としても美味しくいただけます。夏場には、水出しで彼杵茶を作ると、爽やかでスッキリとした味わいを楽しむことができます。

まとめ

彼杵茶は、長崎県の彼杵町で生産される高品質な玉緑茶で、そのまろやかな旨味と香りの豊かさが特徴です。2021年には全国茶品評会で日本一に輝き、今や全国的に注目される存在となりました。

地元の販売店やオンラインショップを通じて手軽に購入できるため、ぜひ一度その上質な味わいを堪能してみてください。彼杵茶は、日常の一杯のお茶を格別なひとときに変えてくれることでしょう。

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶道講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。