はじめに
富山県中新川郡立山町にある雄山神社は、立山信仰の中心地として古くから崇敬を集める神社です。雄山神社は、立山の霊峰を神体とし、伊邪那岐神と天手力雄神の二柱を祀る神社で、式内社、越中国一宮、旧社格は国幣小社としての歴史を持ちます。
峰本社、中宮祈願殿、前立社壇の三つの社殿から構成され、それぞれが立山信仰に深く結びついています。
本記事では、雄山神社のご利益や祀られている神様、見どころ、アクセス方法、駐車場、そして由緒について詳しく解説します。訪れる人々にとって魅力的なスピリチュアルスポットである雄山神社の神秘と歴史に迫ります。
富山パワースポット雄山神社のご利益とは?
雄山神社(おやまじんじゃ)は、富山県中新川郡立山町に位置する神社で、旧称は立山権現・雄山権現です。立山連峰全域を神体山とし、伊邪那岐神(立山権現雄山神・本地阿弥陀如来)と天手力雄神(太刀尾天神剱岳神・本地不動明王)の二神を祀っています。
この神社は越中国一宮であり、古くは神仏習合の強い影響を受けた信仰の中心でした。また、立山修験の源としても知られており、元明天皇や後醍醐天皇の勅願所でもありました。
なんの神様?
雄山神社の祭神は伊邪那岐神と天手力雄神の二柱です。伊邪那岐神は日本神話において重要な神であり、立山権現雄山神とも称されています。
また、天手力雄神は剱岳神としても信仰されており、立山修験道の重要な神格です。これらの神々は、立山連峰の神体山として崇められ、多くの参拝者が訪れます。
見どころ
雄山神社は、霊峰立山を神体とし、古くから人々の信仰を集めてきた神社です。その歴史は深く、神仏習合の時代には仏教色の強い神社であり、立山修験の源でもありました。現在では、峰本社、中宮祈願殿、前立社壇の三社をもって雄山神社とされています。
まず、峰本社は、雄山の山頂に位置し、雄山神社の中心となる社殿です。標高3,003mの山頂に鎮座しており、その眺めはまさに絶景です。ただし、冬期は参拝が不可能なので、注意が必要です。7月25日の例祭では、多くの参拝者が訪れます。また、登拝者は、途中の河原で石を拾い、山頂に納めるという習わしがあります。この石は、立山を高くするため、あるいは神への捧げ物として納められたと考えられています。
次に、中宮祈願殿は、芦峅寺に位置し、立山信仰の拠点となっています。古来より武将や公家の信仰も篤く、「お姥様」への献上品が奉納されました。周辺には宿坊や、女人救済のための行事を行なう布橋などがあります。女人禁制の立山信仰において、立ち入る事が出来た最終地でもありました。境内奥には西本殿(立山大宮)と東本殿(立山若宮)があり、それぞれ異なる神様が祀られています。また、隣接する立山博物館では、立山信仰について詳しく学ぶことができます。
そして、前立社壇は、岩峅寺に位置し、立山信仰の入り口にあたります。平安初期に建てられた立山寺を前身とし、神仏習合の施設でした。開祖佐伯有頼が、立山権現の化身である白鷹によって導かれた岩窟の正面に位置し、この地より立山開山の伝説が始まりました。武将や公家からの信仰も篤く、古来より「立山権現」への献上品はこちらに奉納されました。本殿は北陸最大級の規模を誇り、国の重要文化財に指定されています。境内には、宿坊や旧登山道、石仏などが点在しています。
これらの三社は、それぞれ独立した存在ですが、どの社殿に参拝してもご利益は同じとされています。これは、山頂の峰本社には旧暦の7月~9月までしか参拝できないことや、祈願殿は主峰雄山を正面に頂き開祖が晩年を過ごしたこと、前立社壇から立山開山の話が始まることなど、三社が各々独自に立山信仰に深く位置付けられている点に由来します。
雄山神社は、富士山、白山と並ぶ三霊山として、古くから信仰されてきました。今では観光やスポーツ感覚の「立山登山」と言われますが、本来は立山に参拝するのが目的の「立山登拝」です。
アクセス方法や駐車場情報
雄山神社は、霊峰立山を神体とする神社で、以下の3つの社殿から構成されています。それぞれのアクセス方法をご案内します。
峰本社は、雄山の山頂に位置し、雄山神社の中心となる社殿です。標高3,003mの山頂に鎮座しており、その眺めはまさに絶景です。ただし、冬期は積雪のため、登山道が閉鎖されます。7月25日の例祭期間中は、多くの登山客で賑わいます。
峰本社へは、立山黒部アルペンルートの室堂ターミナルから徒歩約2時間の登山道を通って行く必要があります。登山道は整備されていますが、山歩きのできる装備が必要です。室堂ターミナルへは、立山駅からケーブルカーと高原バスを乗り継いでアクセスできます。
中宮祈願殿は、芦峅寺地区にあります。中宮祈願殿へは、富山地方鉄道立山線千垣駅から立山町営バス(芦峅寺行き)に乗車し、「雄山神社前」で下車します。バス停から中宮祈願殿までは徒歩すぐです。芦峅寺周辺には駐車場もあります。
雄山神社駐車場
〒930-1406 富山県中新川郡立山町芦峅寺3−1
前立社壇は、岩峅寺地区にあります。前立社壇へは、富山地方鉄道立山線および上滝線岩峅寺駅から徒歩約7分です。岩峅寺周辺には駐車場もあります。
雄山神社前立社檀 参拝者駐車場
〒930-1368 富山県中新川郡立山町岩峅寺123
よくある質問
雄山神社の神様は誰ですか?
雄山神社の主祭神は以下の二柱です:
- 伊邪那岐神(いざなぎのかみ):立山権現雄山神として祀られており、本地仏は阿弥陀如来です。
- 天手力雄神(あめのたぢからおのかみ):太刀尾天神剱岳神として祀られており、本地仏は不動明王です。
「芦峅」の読み方は?
「芦峅」は「あしくら」と読みます。雄山神社の中宮祈願殿がある場所として知られています。
雄山神社の所要時間は?
雄山神社の参拝所要時間は、訪れる社殿によって異なります。中宮祈願殿や前立社壇は比較的短時間で参拝ができますが、峰本社は登山が必要となり、室堂ターミナルからの往復で半日から1日程度を見込んでください。
室堂から雄山神社までのコースタイムは?
室堂から雄山神社の峰本社(山頂)までのコースタイムは約2時間です。この時間は天候や体力、混雑状況によって変動することがありますので、余裕を持った計画を立てることをおすすめします。
雄山神社の由緒
雄山神社(おやまじんじゃ)は、富山県中新川郡立山町に位置する神社で、古くから立山信仰の中心地として知られています。神社の歴史は非常に古く、創建年代は不詳ですが、大宝元年(701年)に越中国の国司であった佐伯宿祢有若の子、佐伯有頼(後の慈興上人)が白鷹に導かれて立山の霊峰に至り、立山大神の神託を受けて開山したと伝えられています。この霊峰立山には、伊邪那岐神と天手力雄神の二柱の神が祀られており、神仏習合の時代には仏教色の強い神社として立山修験の源でもありました。
雄山神社は、元明天皇や後醍醐天皇の勅願所としても信仰され、平安時代から続く歴史があります。貞観5年(863年)には清和天皇により正五位上に昇叙され、寛平元年(889年)には宇多天皇により従四位下に昇叙されました。また、『万葉集』の巻17には、越中国国司であった大伴家持によって詠まれた「立山の賦」が収録されています。
まとめ文
雄山神社は、立山信仰の象徴として長い歴史を持つ神社です。立山を神体山とし、伊邪那岐神と天手力雄神の二柱を祀る雄山神社は、峰本社、中宮祈願殿、前立社壇の三社から成り立ち、それぞれが立山信仰において重要な役割を果たしています。峰本社は標高3,003メートルの雄山山頂に位置し、中宮祈願殿は開祖の晩年を過ごした場所、前立社壇は立山開山の話が始まる場所として知られています。
各社殿へのアクセス方法も多様で、立山黒部アルペンルートからの登山や富山地方鉄道を利用したバスでのアクセスが便利です。また、神社専用の駐車場も整備されているため、車での訪問も可能です。三社のどの社殿に参拝してもご利益があるとされ、訪れる人々に多くの幸福をもたらす神聖な場所です。立山の雄大な自然とともに、雄山神社の歴史と神秘を体感してみてください。
投稿者プロフィール

- 日本茶講師/和文化PR
- 大学卒業後、老舗和菓子屋に入社。京都にて茶道、生け花、日本画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社に勤務。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。
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