2024年八坂神社「をけら詣り」はいつ?開催場所や時間、吉兆縄のをけら火は電車に持ち込めるのか、由来や由緒など解説!
「をけら詣り(をけらまいり)」は、京都の八坂神社で毎年行われる大晦日の伝統的な行事で、新しい年の無病息災を祈願する風習です。この記事では、2024年の「をけら詣り」について、開催日時や場所、吉兆縄の「をけら火」の持ち帰り方法、そしてその由来や歴史について詳しく解説します。
をけら詣りとは?
「をけら詣り」は、八坂神社で大晦日から元旦にかけて行われる京都を代表する年越しの神事です。「をけら火」と呼ばれる神聖な火を参拝者が吉兆縄(きっちょうなわ)に灯し、その火を家に持ち帰って新年のかがり火とし、無病息災や家内安全を祈る行事です。この神事は、厳かな雰囲気とともに、多くの参拝者が集まり、新年を迎える特別な時間を共有します。
2024年「をけら詣り」の開催日時と場所
- 開催日時:2024年12月31日~2025年1月1日(大晦日から元旦にかけて)
- 開催時間:12月31日の夜から元旦の未明にかけて(23:00頃から始まり、深夜0:00の年越しを迎えた後も続きます)
- 開催場所:八坂神社(京都府京都市東山区祇園町北側625)
- 電話番号:0755616155
八坂神社の境内は、この期間中、非常に多くの参拝者で賑わいます。特に23時以降は混雑が予想されるため、早めに参拝に行くか、深夜帯に訪れると少し空いている可能性があります。
吉兆縄の「をけら火」とは?
「をけら火」は、八坂神社で行われる「をけら詣り」において、参拝者が神聖な火を吉兆縄に移して持ち帰るものです。吉兆縄は、神社で販売されている縄状のものに「をけら火」を灯して持ち帰り、自宅でその火を使って元旦の朝にお雑煮やお屠蘇(とそ)を作ることで、新年の無病息災を祈ります。
この火を絶やさないように持ち帰ることが習わしですが、火を守りながら帰宅するのは大変な儀式ともいえます。火が消えないように縄をくるくると回しながら歩く姿は、をけら詣りの名物風景です。
をけら火は電車に持ち込めるのか?
をけら火を電車やバスなどの公共交通機関に持ち込むことは、残念ながら禁止されています。火を持ち込むこと自体が危険とされており、火の安全性が確保できないためです。したがって、をけら火を家まで持ち帰る際は、徒歩や自家用車などを利用する必要があります。特に地元の方々は、をけら火を守りながら徒歩で帰宅する風習が多く、近隣に住んでいる人にとっては風物詩のひとつです。
をけら詣りの由来と歴史
をけら詣りの起源は、古くから京都に伝わる年越しの風習にあります。「をけら」とは、キク科の多年草である「オケラ(朮)」のことを指し、その根が古くから薬草として用いられてきました。このオケラを焚いた火は、浄化の力があると信じられ、邪気を払い、家内の無病息災を祈るために使用されてきました。
八坂神社は、病気や災いを取り除く神様としても知られており、「をけら火」を持ち帰って新年の最初の火として家で焚くことで、一年間の健康を守るという信仰が広まったとされています。この風習は、八坂神社の創建から続く長い歴史を背景にした伝統行事の一つです。
アクセス方法と駐車場情報
アクセス方法
- 電車:
- 京阪電車「祇園四条駅」から徒歩約5分
- 阪急電車「河原町駅」から徒歩約10分
- 市バス「祇園」バス停からすぐ
- 車:
- 京都市中心部からもアクセスしやすいですが、をけら詣りの期間中は特に混雑するため、公共交通機関の利用をおすすめします。
駐車場情報
八坂神社周辺にはいくつかの有料駐車場がありますが、大晦日から元旦にかけての期間は非常に混雑が予想されます。特に境内周辺は車両の進入が規制されることもあるため、事前に公共交通機関を利用するか、少し離れた駐車場を利用し、徒歩での参拝を計画するのが良いでしょう。
雨天の場合はどうなる?
雨天時でも「をけら詣り」は基本的に開催されます。ただし、雨が強い場合は、火を守るのが一層難しくなるため、傘の使用など、火が消えないような工夫が必要です。また、境内が滑りやすくなる可能性もあるため、歩きやすい靴や防寒具を用意しておくことが大切です。
まとめ
2024年の「をけら詣り」は、八坂神社で体験できる京都の年越し行事の中でも特に神聖な雰囲気を感じることができるイベントです。大晦日の夜から元旦の早朝にかけて行われるこの伝統行事は、無病息災を祈りながら新年を迎える京都ならではの特別な時間です。吉兆縄に灯す「をけら火」を守りつつ、家に持ち帰るという独特の風習も、古来からの信仰が息づく象徴的な行事といえます。2024年の年末年始に京都を訪れる予定の方は、ぜひ「をけら詣り」を体験し、歴史ある京都の年越しを味わってください。
投稿者プロフィール
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宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。
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