鬼門においては行けないものと裏鬼門に置いた方が良いものとは?
日本の伝統的な風水において、「鬼門」と「裏鬼門」は特別な意味を持つ方角として知られています。これらの方角に何を置くべきか、あるいは置くべきでないかを理解することは、良い気の流れを作り、運気を上げるために重要だと考えられています。本記事では、鬼門と裏鬼門の基本的な概念から、それぞれの方角に適した配置や避けるべきものまで、詳しく解説していきます。
鬼門と裏鬼門とは
まず、鬼門と裏鬼門の基本的な概念について説明しましょう。
鬼門:北東(丑寅)の方角を指します。邪気や悪運が入りやすいとされる方角です。
裏鬼門:南西(未申)の方角を指します。鬼門の対角線上にあり、鬼門と同様に注意が必要な方角とされています。
これらの方角は、古来より日本の建築や都市計画において重要視されてきました。例えば、平安京(現在の京都)の設計では、鬼門にあたる方角に比叡山を置くことで、邪気の侵入を防ごうとしました。
鬼門に置いてはいけないもの
鬼門は邪気が入りやすい方角とされるため、以下のようなものは避けるべきだと言われています:
- 玄関やメインの出入り口:邪気が直接家に入ってくる可能性があるため避けましょう。
- 寝室:良質な睡眠を妨げる可能性があります。
- キッチン:食事の準備をする場所に邪気が入ることを避けるべきです。
- トイレや浴室:水回りの設備は特に避けるべきとされています。
- 神棚や仏壇:信仰の対象を邪気にさらす可能性があります。
- 子供部屋:子供の成長に悪影響を与える可能性があると考えられています。
鬼門における対策
鬼門の邪気を和らげるために、以下のような対策が一般的に行われています:
- 観葉植物を置く:植物の生命力で邪気を和らげるとされています。
- クリスタルや風鈴を飾る:邪気を払う効果があると信じられています。
- 鬼瓦や鬼門除けの置物を設置する:伝統的な邪気除けの方法です。
- 八角形の鏡を掛ける:邪気を跳ね返す効果があるとされています。
裏鬼門に置いた方が良いもの
裏鬼門は、鬼門ほど忌避されるべき方角ではありませんが、やはり注意が必要です。以下のようなものを置くことで、良い影響を得られると言われています:
- 書斎や勉強部屋:知識や理解を高める効果があるとされています。
- 客間:人との交流を良好にする効果があると考えられています。
- 家族が集まるリビングルーム:家族の絆を強める効果があるとされています。
- 観葉植物や水槽:生命力と浄化作用で良い気を呼び込むとされています。
- 風水グッズ(クリスタル、風鈴など):邪気を払い、良い気を呼び込む効果があるとされています。
裏鬼門における注意点
裏鬼門に良いものを置くことでポジティブな効果が得られる一方で、以下のような点には注意が必要です:
- 過度に華やかな装飾は避ける:シンプルで落ち着いた雰囲気を維持しましょう。
- 鋭利なものや武器を置かない:エネルギーの流れを乱す可能性があります。
- 大きな鏡の設置は控える:エネルギーを増幅させすぎる可能性があります。
- ゴミ箱や不用品の収納場所としない:ネガティブなエネルギーを集めてしまう可能性があります。
まとめ
鬼門と裏鬼門の考え方は、日本の伝統的な風水や家相の一部です。これらの概念を理解し、適切に対処することで、住環境の気の流れを良くし、運気の向上につながると考えられています。
ただし、これらの考え方を絶対視する必要はありません。現代の生活様式や個人の価値観に合わせて、柔軟に取り入れることが大切です。例えば、家の構造上、避けられない配置がある場合は、その他の方法で対策を講じることもできます。
最終的に重要なのは、住む人が心地よいと感じる空間を作ることです。鬼門と裏鬼門の考え方を参考にしつつ、自分らしい快適な住空間を作り上げていくことをおすすめします。
投稿者プロフィール
-
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。