「四天王寺」は、大阪市天王寺区に位置する、日本で最も古い仏教寺院のひとつとして知られています。
創建者は聖徳太子で、1400年以上の歴史を誇るこの寺院は、開運や厄除け、心願成就などさまざまなご利益があるパワースポットとしても有名です。
今回は、四天王寺の見どころやお参りの仕方、聖徳太子との関連、お守りや御朱印、アクセス情報などを詳しくご紹介します。
所在地:〒543-0051 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目11−18
電話番号:0667710066
拝観時間:4 月~ 9 月は8:30 ~ 16:30(※ 毎月21 日・会中8:00 ~ 17:00)、10 月~ 3 月は8:30 ~ 16:00(※ 毎月21 日・会中(10 月を除く)8:00 ~ 16:30)
参考:境内ご案内 – 参拝・供養・祈祷 – 和宗総本山 四天王寺
四天王寺の歴史と聖徳太子との関連
四天王寺は、593年に聖徳太子が建立した日本最古の官寺です。四天王とは、仏教の守護神である四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)を指し、聖徳太子はこの寺院を通じて日本に仏教の教えを広める役割を果たしました。
この寺院は、戦火や天災により何度も再建されてきましたが、そのたびに再興され、現在に至るまでその威容を保っています。聖徳太子ゆかりの地として、多くの人々が彼の教えと関連したご利益を求めて参拝に訪れます。
四天王寺の見どころ
四天王寺には、歴史的にも重要な建造物や美しい庭園、仏教の教えが色濃く反映された場所が数多く存在します。以下では、主な見どころをいくつかご紹介します。
1. 五重塔
境内の中心にそびえる五重塔は、四天王寺の象徴とも言える存在です。多層の美しい塔が、境内に訪れた参拝者を出迎え、仏教の教えを象徴する建築物として多くの観光客が訪れます。塔内に入ることもでき、参拝者は仏様を拝むことができます。
聖徳太子が創建した際、六道利救の願いを込めて塔の礎石心柱に仏舎利六粒と自身の髻髪(きっぱつ)六毛を納めたため、この塔は「六道利救の塔」と呼ばれます。塔の入口は南北にありますが、通常開放されているのは北側のみです。南正面には釈迦三尊の壁画と四天王の木像が祀られています。さらに、中心壁と外壁には山下摩起画伯による仏画が描かれています。
2. 石舞台
四天王寺の石舞台は、亀の池の上に架けられた石橋を基に作られた舞台です。
毎年4月22日には、聖徳太子を偲ぶ聖霊会舞楽大法要が行われ、古来の作法に従って舞楽が披露されます。
舞台の側面に彫られている「舞台講」は、この舞台再建に寄進した大阪の材木問屋の集まりを指します。
3. 極楽浄土の庭
「極楽浄土の庭」は、仏教における浄土思想を表現した庭園で、訪れる者に平和と癒しを与えてくれます。
「極楽浄土の庭」は、自然の湧き水を利用した2つの小川「水の河」と「火の河」、そして2つの池「瑠璃光の池」と「極楽の池」が配置され、白砂の廻遊路「白道」によって結ばれた、広さ1万m²の池泉廻遊式庭園です。
この庭園は、度重なる戦災を免れ現存する湯屋方丈(江戸時代初期建立、国の重要文化財)と、その前庭である座視式庭園「補陀落の庭」から成り立っています。庭園の造園は江戸時代初頭に始まり、現在の庭は明治時代初期に火災から復興されました。この復興の際、「二河白道」の喩話に基づいて作庭が行われました。
4. 七大寺の一つ「金堂」
四天王寺の金堂は、七大寺(しちだいじ)の一つとして、日本の仏教史上重要な役割を果たしています。
聖徳太子のご本地仏である救世観音を祀り、四方を四天王が守護しているこの場所では、毎日11時に舎利出しの法儀が行われます。
南無仏の舎利は、ご先祖の戒名が書かれたお経木や参詣者の頭にあてられ、多くの信者が参拝に訪れます。
基壇下の青竜池からは白石玉出の清水が湧き出ており、この清水は亀井堂に引かれています。
また、内壁には中村岳陵画伯による仏伝図が描かれており、訪れる人々の目を引きます。この神聖な空間は、参拝者に深い信仰の体験を提供しています。
金堂の荘厳な雰囲気は、心に深い感動を与えるとともに、仏教の教えを身近に感じることができる空間です。
参考:境内ご案内 – 参拝・供養・祈祷 – 和宗総本山 四天王寺
四天王寺のお参りの仕方
四天王寺には、独特のお参りの仕方があります。お参りする際は、以下の流れを参考にしてみてください。
- 手水舎で手と口を清める
境内に入ったら、まずは手水舎(てみずしゃ)で手と口を清めます。これにより、心身を清めてから参拝する準備が整います。 - 五重塔や金堂でお参り
五重塔や金堂に向かい、静かにお参りします。この時、心の中で祈願する内容を具体的に考え、仏様に願いを伝えます。 - 護摩堂で護摩祈願
護摩堂では、護摩祈願を受けることができます。護摩とは、仏教の修法の一つで、火の力で願いを叶えるものです。ここで護摩木に自分の願いを書き、火を焚いてもらうと、開運や心願成就に効果があるとされています。
お守りと御朱印
1. お守り
四天王寺では、多種多様なお守りが用意されています。特に人気があるのは、開運お守りや厄除けお守りです。その他にも、健康祈願、家内安全、商売繁盛など、さまざまなご利益を持つお守りが揃っています。また、聖徳太子にちなんだお守りもあり、太子信仰の強い参拝者に特に人気です。
2. 御朱印
四天王寺の御朱印は、参拝の記念として多くの人が求めています。特に、聖徳太子を称える書が記された御朱印は、四天王寺ならではのもので、仏教信仰の象徴とされています。御朱印は境内の専用受付で受け取ることができ、訪れた証として手に入れておきたい一品です。
アクセス情報
四天王寺は、大阪市の中心部にあり、公共交通機関でのアクセスが非常に便利です。
1. 電車でのアクセス
四天王寺へのアクセスは、大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」が最寄り駅です。駅から徒歩約3分の距離で、簡単に到着できます。
また、JR「天王寺駅」からも徒歩10分ほどでアクセス可能です。
2. 車でのアクセス
車で訪れる場合、四天王寺には参拝者専用の駐車場があります。ただし、混雑時には駐車場が満車になることもあるため、公共交通機関の利用をおすすめします。
駐車場
〒543-0051 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目11−18
まとめ
四天王寺は、大阪市内にありながら歴史と伝統が色濃く残るパワースポットで、特に開運や厄除けのご利益が強く信仰されています。聖徳太子ゆかりの寺院として、歴史的な見どころが豊富で、訪れる人々に多くの癒しとパワーを与えています。
お守りや御朱印を手に入れ、心願成就を願うだけでなく、静かで荘厳な境内を散策することで、心の安定と開運を感じられるでしょう。大阪を訪れる際は、ぜひ四天王寺を訪れ、その魅力を体感してみてください。
投稿者プロフィール

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IT会社でWEBマーケティング担当として勤務するかたわら、いけばな・華道を習う。専門は神社・お寺、日本の行事、和菓子、日本文化全般。
普段はコンテンツ作成を行っていますが、イベントにまれに参加します。
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