鎌倉五山の円覚寺の見どころは?ご利益、国宝、なんのために作られた?歴史、御朱印やお守り、アクセス方法を解説!

はじめに

鎌倉市の北鎌倉に位置する円覚寺は、鎌倉五山の第二位に格付けされる臨済宗の寺院です。1282年、北条時宗が無学祖元を招いて創建されたこの寺院は、二度の元寇で亡くなった両軍の兵士を弔うために建てられました。円覚寺の魅力や見どころ、ご利益、御朱印やお守り、アクセス方法について詳しく解説します。

円覚寺の基本情報

所在地:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内409

電話番号:0467220478

円覚寺の歴史と由来

円覚寺は、1282年(弘安5年)、鎌倉幕府第8代執権である北条時宗によって創建されました。時宗は、元寇の犠牲者を敵味方関係なく弔うため、中国の高僧無学祖元を招き、円覚寺を開山しました。寺名の由来は、建立の際に「円覚経」が出土したことにちなんでいます。また、山号である「瑞鹿山(ずいろくさん)」は、無学祖元の法話を聞こうと白鹿が集まった逸話に由来しています。

見どころと国宝

円覚寺には多くの見どころがあります。特に注目すべきは以下のポイントです。

  • 舎利殿: 室町時代の名建築であり、国宝に指定されています。通常は公開されていませんが、毎年正月と11月上旬の宝物風入れ時に限り公開されます。
  • 梵鐘: 1301年に作られた関東地方最大の鐘で、これも国宝に指定されています。
  • 妙香池と白鷺池: 国指定の名勝で、美しい景観が広がります。
  • 夏目漱石の句碑: 漱石が円覚寺で坐禅をした経験を元にした小説『門』の描写が残る句碑があります(非公開)。

ご利益

円覚寺は、学問成就、商売繁盛、健康長寿、家庭円満など、多くのご利益があるとされています。特に禅の修行を通じて心を整え、精神的な安定を得ることができる場所として、多くの人々に信仰されています。

御朱印やお守り

円覚寺では、参拝者に御朱印やお守りを授与しています。御朱印は、参拝の証として多くの人々に人気があります。また、学業成就や健康祈願、厄除けなど、さまざまなお守りが用意されています。円覚寺の御朱印帳も販売されており、訪れた際にはぜひ手に入れてみてください。

歴史

円覚寺は、1282年(弘安5年)に鎌倉幕府第8代執権北条時宗によって創建されました。二度の元寇(文永・弘安の役)で亡くなった両軍の兵士を弔うため、中国(宋)から高僧無学祖元を招いて建立された禅宗寺院です。臨済宗円覚寺派の本山であり、鎌倉五山の第二位に位置します。

無学祖元は1279年に来日し、建長寺の住職として鎌倉武士たちに参禅を指導しました。その後、1281年の弘安の役に際しては時宗の政策にも影響を与えました。時宗が円覚寺を建てたのは、帰国しようとしていた無学祖元を引き止めるためであったとも伝えられています。

円覚寺の名の由来は、建立時に大乗経典の「円覚経」が出土したことによります。さらに、仏殿開堂落慶の際に白鹿が集まったという逸話から、山号は「瑞鹿山」と名付けられました。江戸時代には数度の火災に見舞われましたが、大用国師や今北洪川、釈宗演などの禅師たちの尽力により復興されました。円覚寺は現在も多くの坐禅会が行われ、多くの参拝者や修行者を迎えています。

アクセス方法

円覚寺へのアクセス方法は非常に便利です。鎌倉市北鎌倉に位置し、JR横須賀線の北鎌倉駅から徒歩約1分で到着します。駅を降りるとすぐに円覚寺の総門が見えるため、迷うことなく訪れることができます。鎌倉駅からも一駅という近さで、鎌倉観光と合わせて訪れるのもおすすめです。

車で訪れる場合は、横浜横須賀道路の朝比奈ICまたは逗子ICを利用すると便利です。円覚寺周辺にはいくつかの駐車場があり、境内近くの有料駐車場を利用することができます。ただし、休日や観光シーズンは混雑が予想されるため、公共交通機関を利用するのが良いでしょう。

円覚寺の周辺には、建長寺や明月院などの有名な寺院もあり、北鎌倉エリアを散策しながら複数の観光スポットを訪れることができます。北鎌倉の自然豊かな環境と歴史的な雰囲気を楽しみながら、円覚寺へのアクセスを満喫してください。

まとめ

円覚寺は、鎌倉市に位置する鎌倉五山の第二位に位置する禅宗寺院で、その歴史と魅力で多くの参拝者や観光客を引きつけています。1282年に北条時宗によって創建され、無学祖元を開山とするこの寺院は、二度の元寇で亡くなった兵士たちを弔うために建立されました。臨済宗円覚寺派の本山であり、豊かな自然と歴史的建造物に囲まれた環境で、訪れる人々に深い精神的な安らぎを提供します。鎌倉観光の際には、ぜひ一度足を運んでみてください。

投稿者プロフィール

長理事
長理事
IT会社でWEBマーケティング担当として勤務するかたわら、いけばな・華道にのめりこむ。普段はコンテンツ作成を行っていますが、イベントにまれに参加します。