【冬の手紙の書き方】冬の季節の挨拶・結びを実際の手紙文もまじえて紹介!

冬の季節は、一年の締めくくりや新年のスタートを彩る重要な時期です。手紙を書く際には、冬らしい季節の挨拶や結びの言葉を取り入れることで、受け取った相手に心温まるメッセージを伝えることができます。この記事では、冬の手紙の書き方や季節の挨拶、結びの言葉を解説し、実際の手紙文の例文も紹介します。

手紙の基本構成

手紙を書く際の基本的な構成は以下の通りです:

  1. 頭語:手紙の冒頭に置く挨拶の言葉(例:「拝啓」)
  2. 前文:相手の健康や状況を尋ねる言葉、季節の挨拶
  3. 本文:手紙の本題
  4. 末文:相手の健康や幸福を祈る言葉、結びの挨拶
  5. 結語:手紙の締めの言葉(例:「敬具」)

冬の季節の挨拶

冬の手紙を書く際には、その季節感を表現する挨拶の言葉を取り入れると良いでしょう。以下は、冬の各月ごとの代表的な季節の挨拶の例です。

12月

  • 「師走の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。」
  • 「寒冷の候、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。」
  • 「年の瀬も押し迫り、何かと気忙しい時期となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。」

1月

  • 「新春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。」
  • 「厳寒の候、皆様お元気にお過ごしでしょうか。」
  • 「寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。」

2月

  • 「立春の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。」
  • 「寒さもいよいよ厳しさを増してまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。」
  • 「春の兆しが感じられる今日この頃、皆様お元気でお過ごしでしょうか。」

冬の結びの言葉

手紙の末文には、相手の健康や幸福を祈る言葉を添えるとよいです。以下は冬の結びの言葉の例です。

  • 「どうぞお体を大切に、良いお年をお迎えください。」
  • 「寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。」
  • 「お風邪など召されませぬよう、お体をおいといください。」

実際の手紙文の例

冬の季節の挨拶や結びの言葉を取り入れた実際の手紙文の例を紹介します。

12月の手紙文の例

拝啓

師走の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、本年も残り少なくなってまいりました。皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと存じます。年末年始のご挨拶を申し上げるとともに、来年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

どうぞお体を大切に、良いお年をお迎えください。

敬具

1月の手紙文の例

拝啓

新春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
旧年中は大変お世話になり、心より御礼申し上げます。

さて、新年を迎え、心新たに皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。

敬具

2月の手紙文の例

拝啓

立春の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。

さて、寒さもいよいよ厳しさを増してまいりましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。私どもはおかげさまで変わりなく過ごしております。どうぞお風邪など召されませぬよう、お体をおいといください。

今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

敬具

まとめ

冬の手紙は、季節感を大切にしながら心温まるメッセージを伝えることが重要です。季節の挨拶や結びの言葉を工夫することで、受け取った相手に対する感謝や敬意を示すことができます。ビジネスの場においても、適切な言葉遣いと構成を守ることで、相手に対する配慮を伝えることができるでしょう。手紙を書く際には、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。