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伊勢神宮の外宮・内宮の回り方(外宮先祭)について所要時間や順番など詳しく解説

伊勢神宮を訪れる際には、まず知っておきたい大切な参拝作法があります。それが、「外宮先祭(げくうせんさい)」という古くからの習わしです。

伊勢神宮は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る【内宮】と、豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る【外宮】の二つの中心的な社から成り立っています。そして、参拝の基本的な順序は、外宮から内宮へ。

これは、神宮で行われる重要な祭儀(6月・12月の月次祭、10月の神嘗祭)でもまず外宮から執り行われることに由来しており、一般の参拝者もこの順序に倣うのが正式な作法とされています。

この記事では、伊勢神宮の回り方(外宮先祭)について、前準備から外宮・内宮それぞれの回り方を詳しく解説します。初めての方でも安心して回るための参考となりますのでぜひお読みください。

伊勢神宮の回り方(外宮先祭)の前準備について

伊勢神宮を正式に参拝する前に訪れるべき場所として知られているのが、二見浦に鎮座する「二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)」です。ここで行う「浜参宮(はまさんぐう)」は、伊勢神宮参拝の前に心と体を清める大切な儀式として、古くから受け継がれてきました。

浜参宮とは?

浜参宮とは、かつて伊勢神宮へのお参りの前に、二見浦の浜辺で海水(汐水)を浴びて禊(みそぎ)を行い、穢れを祓ってから神宮へ向かうという、神聖な準備の儀式です。二見浦は太古の昔から「禊浜(みそぎはま)」と呼ばれ、特別な場所として崇敬されてきました。

現在では海に入って禊をする代わりに、二見興玉神社に参拝し、身と心を整えることが浜参宮の現代的な形となっています。境内では、「無垢塩草(むくしおくさ)」を使った「無垢塩祓い」というお祓いも受けることができ、より一層の浄化を感じながら伊勢への参拝に向かうことができます。

伊勢神宮の外宮の回り方

伊勢神宮の外宮(正式名称:豊受大神宮)は、衣食住や産業を司る豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りするお宮で、伊勢参りはまずこの外宮から始めるのが古くからの慣わしです。
ここでは、初めての方でも迷わず参拝できるように、正しい外宮の回り方と見どころ、ポイントをわかりやすくご紹介します。

外宮の基本的な参拝ルート

  1. 表参道 火除橋(ひよけばし)
    外宮の正面入口にあたる橋。ここを渡ると神域に入るため、一礼してから渡りましょう。
  2. せんぐう館・勾玉池(まがたまいけ)[※時間があれば後に]
    橋を渡ってすぐ左側。せんぐう館では式年遷宮の歴史や神宝の復元展示などが見学できます。勾玉池では四季折々の自然を楽しめ、休憩にも最適です。
  3. 手水舎(てみずや)
    手と口を清めてから鳥居をくぐります。心も整えてから参拝へ。
  4. 第一鳥居 → 第二鳥居 → 神楽殿(かぐらでん)
    二つの鳥居をくぐり、神楽殿に立ち寄ります。御朱印やお守りの授与所でもありますが、基本的には正宮参拝後に立ち寄るのが礼儀です。
  5. 古殿地(こでんち)
    式年遷宮で前回正宮が鎮座していた神聖な場所。現在の正宮の隣にあります。
  6. 正宮(しょうぐう) 豊受大神宮
    外宮の中心。感謝の気持ちだけを伝える場所で、個人的な願い事は控えましょう。お願いごとはこのあとに回る別宮で。
  7. 三つ石・亀石(みついし・かめいし)
    正宮の周囲にある注目スポット。三つ石は古来より神事に使われていた石、亀石は水を守る石造物で、どちらも清らかな「氣」が漂うといわれています。
  8. 風宮(かぜのみや)→土宮(つちのみや)→多賀宮(たかのみや)
    いずれも別宮で、個人的なお願いごとはここで。とくに多賀宮は豊受大御神の荒御魂を祀っており、外宮で最もご利益が強い場所とも。
  9. 神楽殿に戻る(御朱印・お守り授与)
    正宮と別宮の参拝を終えたあと、神楽殿で御朱印やお守りをいただきましょう。
  10. 忌火屋殿(いみびやでん)→北御門鳥居→火除橋(北御門)
    最後に、神職の方が神饌(しんせん:神様へのお供え物)を調理する忌火屋殿を遠くから拝み、北側の鳥居から退出するのが自然な流れです。

外宮を回る際のポイント/所要時間

  • 所要時間:ゆっくり巡って約1時間〜1時間半が目安
  • 御朱印:神楽殿で授与(正宮参拝後がおすすめ)
  • マナー:参道の中央は歩かず、鳥居では一礼を忘れずに
  • 服装:参拝は神様への訪問。清潔で落ち着いた服装が好まれます

外宮から内宮への移動方法

外宮と内宮は約4km離れており、徒歩・バス・タクシーなど複数の移動手段があります。

ここでは、外宮から内宮へのスムーズな行き方と、参道に秘められた歴史文化も含めた情報をご紹介します。

移動手段 所要時間 備考
バス(路線バス) 約15分 三重交通「外宮前」→「内宮前」下車(ICカード・現金対応)
タクシー 約10〜15分 荷物が多い方、グループ参拝におすすめ
徒歩 約60〜80分 古市街道をたどる“歴史散策ルート”。健脚向き

公共バスを使ったアクセス

最も手軽で一般的なのが、三重交通の路線バス。外宮前のバス停から「内宮前」行きに乗車すれば、約15分で到着します。日中は10〜15分間隔で運行しているため、混雑時期以外は待ち時間も少なく快適です。Suica・ICOCAなどのICカードも利用可能です。

歴史を感じる徒歩ルート:古市街道

時間と体力に余裕がある方には、外宮から内宮までを徒歩で巡る「古市街道ルート」もおすすめです。この道は江戸時代、全国からお伊勢参りに訪れた人々が歩いた旧参道で、現在の「御幸道路」「御木本道路」にあたります。

かつては「間の山(あいのやま)」と呼ばれた尾根道で、江戸時代の五大歓楽街の一つ「古市(ふるいち)」としても栄えました。旅人や芸人、文化人が行き交い、伊勢音頭や古市歌舞伎などが生まれた、伊勢文化の発信地です。当時のお茶屋の名残を伝える「麻吉旅館」が残されており、碑文などから歴史の面影を感じることができます。

伊勢神宮の内宮の回り方

伊勢神宮の内宮(皇大神宮)は、日本の総氏神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする、全国約8万社の神社の中心ともいえる聖地です。外宮を先に参拝したあと、清らかな心で内宮へ向かうのが古来からの正式な作法とされています。

ここでは、内宮を効率よく、かつ心を込めて回るための基本ルートと見どころをご紹介します。

内宮の参拝ルート

  1. 宇治橋鳥居(うじばしのとりい)→宇治橋
    神域への入り口。鳥居の前で一礼し、宇治橋を渡ると、内宮の清らかな空気に包まれます。
  2. 神苑(しんえん)→手水舎(てみずしゃ)
    参道に入ると緑豊かな神苑が広がります。手水舎では心を整え、手と口を清めましょう。
  3. 五十鈴川御手洗場(いすずがわ みたらし)
    天照大御神が降臨したという五十鈴川。手水舎のかわりに、この川の水で直接心身を清める参拝者も多い神聖な場所です。
  4. 正宮(しょうぐう) 皇大神宮
    いよいよ内宮の中心へ。ここでは個人的な願い事ではなく、“感謝”を伝えるのが習わしです。石段下の御門前で一礼し、心静かに拝礼しましょう。
  5. 御稲御倉(みしねのみくら)・忌火屋殿(いみびやでん)・外幣殿(げへいでん)
    正宮のすぐ横に並ぶ神聖な建物群。いずれも神様への供物や祭祀に関わる重要な施設で、遠くからそっと拝するだけでも清らかな空気を感じられます。
  6. 荒祭宮(あらまつりのみや)
    正宮のすぐ裏にある別宮で、天照大御神の荒御魂(あらみたま)を祀っています。願い事はこの荒祭宮で祈願するのが一般的です。
  7. 神楽殿・五丈殿(かぐらでん・ごじょうでん)
    神楽の奉納や御朱印の授与、お札・お守りの頒布を行う場所。参拝を終えたあとに立ち寄りましょう。
  8. 風日祈宮(かざひのみのみや)
    神楽殿の奥にかかる橋を渡ると現れる別宮。風雨を司る神様で、台風や自然災害の無事を祈る人にも信仰されています。
  9. 参集殿・休憩所→宇治橋へ戻る
    すべての参拝を終えたあとは、参集殿や神苑で一息つき、宇治橋を渡って神域を後にします。鳥居をくぐる前に最後の一礼を忘れずに。

内宮を回る際のポイント/所要時間

  • 所要時間:ゆっくり巡って約1時間〜1時間半が目安
  • 御朱印:神楽殿で授与(正宮参拝後がおすすめ)
  • マナー:参道の中央は歩かず、鳥居では一礼を忘れずに
  • 服装:参拝は神様への訪問。清潔で落ち着いた服装が好まれます

伊勢神宮の回り方(外宮先祭)についてよくある質問

伊勢神宮外宮の参拝時間は?

伊勢神宮外宮(豊受大神宮)の参拝時間は、季節によって異なります。通常、午前5時から開門し、閉門時間は1月から4月と9月は午後6時、5月から8月は午後7時、10月から12月は午後5時です。

伊勢神宮内宮の参拝時間は?

伊勢神宮の内宮の参拝時間は、季節によって異なります。1月から4月と9月は午前5時から午後6時まで、5月から8月は午前5時から午後7時まで、10月から12月は午前5時から午後5時までです。

伊勢神宮内宮の駐車場はどこがいい?

伊勢神宮内宮の駐車場は、内宮に近い順にA1、A2、A4駐車場がおすすめです。特にA1とA2は、内宮に最も近い公式駐車場で、空きがあれば優先的に利用すると良いでしょう。

  • 内宮A1駐車場:最初の1時間は無料、その後30分ごとに100円加算.
  • 内宮A2駐車場:最初の1時間は無料、その後30分ごとに100円加算.
  • 内宮A4駐車場:内宮に2番目に近い公式駐車場.

外宮・内宮・おかげ横丁を回るためのおすすめの順番は?

伊勢神宮参拝とグルメ・買い物を楽しむなら、「外宮 → 内宮 → おかげ横丁」の順番がもっともおすすめです。これは古くからの参拝作法にもかなっている王道のルートです。

  • 外宮→内宮という正式な参拝順を守れる
  • おかげ横丁は内宮参拝後の“ご褒美”としてゆっくり楽しめる
  • 時間や体力の配分がしやすく、移動もスムーズ
  • 「午前中に参拝→午後に観光・買い物」が理想的な一日コース

まとめ

伊勢神宮の参拝は、単なる観光ではなく、心と身体を清め、自然と神聖な空気の中で静かに向き合う体験です。古来より受け継がれてきた「外宮先祭」に従い、まずは外宮で日々の恵みに感謝し、内宮で天照大御神へ祈りを捧げることが大切とされています。その前後に二見興玉神社での浜参宮を行えば、心身を整えた状態で神域に入ることができ、より充実した時間が過ごせるでしょう。

各宮では、正宮から別宮への順番や、歴史ある参道、橋、御手洗場などを意識して丁寧に巡ることで、より深い感動が得られます。そして参拝後は、風情あるおはらい町やおかげ横丁で、伊勢の郷土文化や味覚を楽しむのも忘れずに。こうした順番と心構えを知っておけば、初めての方でも安心して、伊勢の魅力を余すことなく体感できます。

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