大崎バルーンフェスティバルの歴史を紹介!~東北最大の熱気球イベントはどう発展してきた?~

宮城県大崎市で毎年秋に開催される「大崎バルーンフェスティバル」。約30年以上もの歴史を持つ、東北最大級の熱気球イベントです。

今回は、大崎バルーンフェスティバルの歴史を振り返りながら、その魅力や変遷をご紹介します。

1. 地域活性化の夢を乗せて:バルーンフェスティバル誕生秘話

大崎バルーンフェスティバルが初めて開催されたのは、1986年のこと。当時、大崎市(旧・岩出山町)の地域活性化に尽力していた道塚信市氏が、ある提案を受けます。

それは、バルーン愛好家からの「岩出山でバルーン大会を開催しませんか?」というものでした。

岩出山は、広大なスペースを確保でき、冬場は安定した西風が吹くなど、熱気球のフライトに最適な条件が揃っていました。さらに、民間旅客機の航路や高圧電線が少なく、安全面でも優れていたことが、開催地として選ばれた大きな理由でした。

道塚氏はこの提案を受け、地域活性化の起爆剤になると考え、仲間と共に熱気球クラブを設立し、自らライセンスを取得するなど、熱気球大会実現に向けて動き出しました。

こうして、地域の人々の熱意と熱気球への情熱が重なり、記念すべき第1回大会が開催されたのです。

2. 小さな一歩から大きな飛躍へ:30年以上続く歴史

第1回大会は、愛好家が集う小規模なものでしたが、回を重ねるごとに規模を拡大し、今では東北最大級の熱気球イベントとして、全国から多くの観客が訪れる一大イベントへと成長しました。

2015年には、記念すべき第30回大会を迎えました。30年以上もの間、地域の人々に愛され続け、秋の風物詩として定着しています。

3. 熱気球競技大会としての側面:技術を競い合う!

大崎バルーンフェスティバルは、単なるイベントではなく、日本気球連盟公認の競技大会としての側面も持ち合わせています。

全国から集まった熱気球チームが、技術と戦略を駆使して熱戦を繰り広げます。競技は、目標地点へいかに正確に近づけるかを競う「ジャッジデクレアドゴール(JDG)」など、様々なルールで行われ、見ごたえは抜群です。

4. 未来へ繋ぐ:バルーンの輪を広げよう!

大崎バルーンフェスティバルは、熱気球の魅力をより多くの人に伝えるため、体験試乗会や熱気球教室など、様々なイベントも開催しています。

特に、体験試乗会は、地上約20mの高さまで係留された熱気球に搭乗できる貴重な機会として人気を集めています。

また、熱気球クラブでは、ライセンス取得を目指す人のための講習会なども行っています。

道塚氏は、「気球は皆様が思っているより、とても身近なものです。是非一緒に活動しませんか?」と、未来に向けてバルーンの輪を広げる活動にも力を入れています。

5. まとめ:大崎バルーンフェスティバルは今も進化を続ける

大崎バルーンフェスティバルは、地域の人々の熱意と熱気球への情熱によって、30年以上もの間、発展を続けてきました。

熱気球のフライトや競技大会はもちろん、体験試乗会や様々なイベントを通して、訪れる人々に感動と興奮を与え続けています。

これからも、地域活性化のシンボルとして、多くの人々に愛されるイベントであり続けることでしょう。

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。