北海道旭川市にある北海道護國神社は、戦没者の御霊を祀る護国神社として、多くの参拝者に信仰されています。神社の歴史は明治35年(1902年)に始まり、昭和14年(1939年)に北海道護國神社としての名称となりました。
祭神は戊辰戦争から大東亜戦争(太平洋戦争)に至る国事殉難者の御霊であり、63,159柱が祀られています。
本記事では神社の見どころやご利益、例大祭、おみくじや御朱印、アクセス方法について詳しく解説します。
特に、全国的に珍しいチゴハヤブサの生息地としても知られる神社の魅力をお伝えします。
所在地:〒070-0901 北海道旭川市花咲町1丁目2282−2
電話番号:0166519191
ご利益と御祭神
北海道護國神社は、戦没者の御霊を祀る護国神社として、平和と安寧を願うご利益があります。御祭神は戊辰戦争から大東亜戦争(太平洋戦争)に至る国事殉難者63,159柱が祀られており、その御霊を慰霊し、顕彰するための神社です。参拝者は、感謝の誠を捧げ、御霊の安寧を祈るとともに、自らの平和と安全を願います。
チゴハヤブサと自然
北海道護國神社は、全国的に珍しいチゴハヤブサの生息地としても知られています。神社の周辺には豊かな自然が広がり、野鳥や植物が見られるため、自然観察を楽しむことができます。特に春から夏にかけては、チゴハヤブサの美しい姿を見ることができ、参拝者にとって大きな魅力となっています。
おみくじや御朱印
北海道護國神社では、おみくじや御朱印も楽しむことができます。おみくじは、参拝者が運勢を占うために引くもので、吉凶や願い事の成就についてのメッセージが書かれています。御朱印は、参拝の証として神社が発行するもので、神社名や御祭神の名が書かれた美しい書体の印が押されています。参拝の際には、ぜひおみくじや御朱印をいただいてみてください。
歴史と由緒
北海道護國神社の歴史は、明治35年(1902年)に第7師団長大迫尚敏陸軍中将を祭主として第一回招魂祭が執り行われたことに始まります。その後、明治43年(1910年)に招魂社建設願が提出され、明治45年(1912年)に建設工事が完了しました。昭和14年(1939年)には内務省令により指定護国神社とされ、北海道護國神社と改称されました。神社の創祀以来、多くの人々が参拝し、戦没者の御霊を慰霊してきました。
見どころ
北海道護國神社には多くの見どころがあります。まず、樹齢数百年の大木が立ち並ぶ境内は、四季折々の自然が美しく、参拝者に安らぎを与えます。また、境内には戦没者の慰霊碑や記念碑が多数あり、歴史の重みを感じることができます。
さらに、鳥居や社殿などの建築物も見どころの一つで、伝統的な神社建築の美しさを堪能できます。
例大祭
北海道護国神社の慰霊大祭は、毎年6月4日から6日にかけて3日間にわたって厳粛且つ盛大に執り行われます。6月4日には宵宮祭(合祀祭)が午後6時から、6月5日には慰霊大祭が午前10時から、そして6月6日には後日祭が午前10時から行われます。6月初めの旭川市は、晩春から初夏に移る季節で、青々とした草や新芽が美しい時期です。参道両側には露店も並び、お祭りの雰囲気を一層盛り上げます。
浦安の舞
神楽舞「浦安の舞」では、昭和8年の昭和天皇御製の詞が歌われます。「天地の 神にぞ祈る 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を」という詞には、平和を祈る気持ちが込められています。
雅楽演奏会(上川雅楽会)
上川雅楽会は、上川・空知・留萌管内の神職を中心に平成9年に発足した雅楽愛好団体です。雅楽は「管絃」と「舞楽」という形態で演奏され、美しい音楽と舞を楽しむことができます。
舞楽「陪臚」
舞楽「陪臚」は、聖武天皇の天平8年に林邑の僧仏哲によって伝えられたもので、太刀、鉾、楯を用いる勇壮で華やかな4人舞です。
舞楽「陵王」
舞楽「陵王」は、中国北斉の羅陵王長恭の戦場での姿を表現した雄々しく勇壮な舞です。
御神乗太鼓
石川県の無形文化財「御陣乗太鼓」が「御神乗太鼓」として奉納されます。面を付けた打ち手が一つの太鼓を交代で打つ迫力満点の演奏をお楽しみください。
護国まつりばやし
日本ボーイスカウト旭川第12団が笛太鼓を鳴らしながら華麗な山車を引き、参拝者の耳目を楽しませる演目「護国まつりばやし」も見どころの一つです。
その他の奉納行事
6月5日には、慰霊茶会、相撲大会、剣道、銃剣道、戸山流居合道の演武、弓道など、さまざまな奉納行事が境内で行われます。これらの行事を通じて、戦没者の御霊を慰霊し、平和の祈りを捧げます。
アクセス方法や駐車場
北海道護國神社へのアクセスは、車や公共交通機関が便利です。車でお越しの場合、国道40号線沿いに入口が2箇所あり、札幌市からは道央自動車道を利用して約2時間で到着します。最寄のICは「旭川鷹栖IC」です。また、旭川駅からバスを利用する場合、道北バスや旭川電気軌道バスに乗車し、「護国神社前」停留所で下車すると、乗車時間は約10分です。駐車場も完備されており、30台収容可能ですので、安心してお越しいただけます。
駐車場
〒070-0901 北海道旭川市花咲町1丁目
北海道護国神社周辺の観光スポット10選
1. 旭川市旭山動物園
旭川市旭山動物園は、動物の持つ能力や行動を見せる「行動展示」で全国的に有名です。動物たちがイキイキと過ごす姿を観察でき、国内外から多くの視察者が訪れます。夏期と冬期で開園時間が異なり、夜の動物園や雪あかりの動物園など季節ごとのイベントも楽しめます。
2. 上野ファーム
上野ファームは、ガーデナーの上野砂由紀さんが家族と共に作り上げた美しいガーデンです。大雪山連峰を望む「大雪 森のガーデン」などをプロデュースし、四季折々の花々が楽しめます。ガーデン公開期間中はカフェも営業しており、訪れる人々を魅了します。
3. 神居古潭
神居古潭は、石狩川の両岸が岩肌で覆われた美しい峡谷です。春には桜、秋には紅葉が楽しめ、吊り橋や竪穴住居跡、旧神居古潭駅舎など見どころが満載です。アイヌ語で「神の里」を意味し、9月には「こたんまつり」が開催されます。
4. 旭山公園
旭山公園は、旭山のふもとに広がる自然豊かな公園です。桜の名所としても知られ、ハイキングや紅葉狩りが楽しめます。旭山動物園と隣接しており、家族連れや観光客に人気のスポットです。
5. 三浦綾子記念文学館
三浦綾子記念文学館は、旭川出身の作家・三浦綾子の作品や資料を展示する文学館です。『氷点』や『塩狩峠』などの作品が展示され、彼女の文学や人となりを感じることができます。ファンや地域の人々によって運営されています。
6. 北鎮記念館
北鎮記念館は、屯田兵や旧陸軍第七師団の資料を展示する記念館です。展示スペースでは歴史的な資料や書類が展示され、音楽コンサートや写真展などの企画も行われています。旭川の歴史を学ぶことができるスポットです。
7. 大雪地ビール館
大雪地ビール館は、明治・大正時代に建てられたレンガ造りの倉庫群にあるレストランです。大雪山系の伏流水を使った地ビールや北海道食材を使用した料理が楽しめます。文化財登録建築の趣ある建物で、ビール好きにはたまらないスポットです。
8. 上川神社
上川神社は、上川地方開拓の守護神として「天照大神」などが祀られている神社です。商売繁盛や金運上昇のご利益があり、パワースポットとしても有名です。毎年7月に開催される「上川神社祭」は多くの人が訪れる祭りです。
9. 王様のパン
王様のパンは、北海道産小麦と天然酵母を使ったパン屋です。名物の「鍋パン」や「全粒粉100%の食パン」が人気で、体にも心にも優しいパンを提供しています。旭川の人気パン屋として地元の人々に愛されています。
10. 川村カ子トアイヌ記念館
川村カ子トアイヌ記念館は、日本最古のアイヌ記念館です。アイヌ文化の生活用具や資料が展示されており、民族楽器の演奏や古式舞踊の体験、刺繍のワークショップなども行われています。アイヌ文化を学び体験できる貴重なスポットです。
これらの観光スポットを巡りながら、北海道護国神社の周辺を楽しんでください。
まとめ文
北海道旭川市の北海道護國神社は、戦没者の御霊を祀る神聖な場所として知られています。神社の歴史は明治35年(1902年)に始まり、昭和14年(1939年)に現在の名称となりました。祭神は戊辰戦争から大東亜戦争(太平洋戦争)に至る国事殉難者63,159柱が祀られており、戦没者の御霊を慰霊し、顕彰するための神社です。参拝者は平和と安全を願い、感謝の誠を捧げることができます。
北海道護國神社の見どころとしては、樹齢数百年の大木が立ち並ぶ境内や、戦没者の慰霊碑、記念碑などがあります。特に全国的に珍しいチゴハヤブサの生息地としても知られ、自然観察を楽しむことができます。また、神社ではおみくじや御朱印も楽しむことができ、参拝の証として受け取ることができます。
毎年6月4日から6日にかけて行われる例大祭は、宵宮祭(合祀祭)、慰霊大祭、後日祭が行われ、多くの参拝者が訪れます。祭りの際には露店が立ち並び、浦安の舞や雅楽演奏会などの奉納行事も行われます。特に、石川県の無形文化財「御陣乗太鼓」が「御神乗太鼓」として奉納される勇壮な演奏は必見です。
アクセス方法は、車では国道40号線沿いに入口が2箇所あり、札幌市からは道央自動車道を利用して約2時間、公共交通機関では旭川駅からバスで約10分となっています。駐車場も完備されており、安心して参拝することができます。
北海道護國神社を訪れることで、戦没者の御霊を慰霊し、平和と自然の美しさを感じることができるでしょう。是非一度訪れて、その歴史と魅力を体感してみてください。
投稿者プロフィール

- 日本茶講師/和文化PR
- 大学卒業後、老舗和菓子屋に入社。京都にて茶道、生け花、日本画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社に勤務。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。
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