京都パワースポット六道珍皇寺が怖いって本当？

京都市東山区にある「六道珍皇寺（ろくどうちんのうじ）」は、冥界と現世を結ぶ寺として古くから知られています。その歴史や見どころ、体験談などを通じて、この神秘的なパワースポットについて詳しく解説します。

由来と歴史

六道珍皇寺の一帯は、かつて葬送地として利用されていた場所で、鳥辺野への入り口に位置します。そのため、この地は「六道の辻」と呼ばれ、地獄への入り口と信じられてきました。六道とは、仏教の説く地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天道の六つの冥界を指します。この場所では、衆生が死後にどの道に赴くかが決まるとされています。

小野篁との関係

六道珍皇寺には、平安時代の官僚である小野篁（おののたかむら）の伝説が残っています。篁は、昼間は朝廷で仕え、夜は「冥土通いの井戸」を通じて冥界に赴き、閻魔大王のもとで冥官を務めていたとされています。この井戸は、現世と冥界を自由に行き来するために使用されたと伝えられています。

見どころ

地獄絵図

六道珍皇寺には、地獄の情景を描いた地獄絵図が展示されています。これは、亡者たちがどのように裁かれるかを描いたもので、見る者に深い感銘を与えます。

迎え鐘

迎え鐘は、六道まいりの期間中に使われる鐘で、冥界から精霊を現世に迎えるために鳴らされます。この鐘の音が十万億土に響き渡り、精霊が帰ってくると信じられています。鐘は外からは見えず、お堂の穴から伸びる綱を引いて鳴らします。

冥土通いの黄泉がえり井戸

本堂裏手の庭内にある「冥土通いの井戸」は、小野篁が冥界へ通うために使用したといわれています。井戸の前の敷石には、篁の足跡が残っているとされています。この井戸は、現世と冥界を結ぶシンボルとして、多くの参拝者が訪れます。

幽霊子育飴の伝説

六道珍皇寺には、幽霊子育飴の伝説も伝わっています。ある夜、幽霊が赤ん坊のために飴を買いに来たという話があり、その飴屋は「みなとや幽霊子育飴本舗」として今も営業しています。幽霊子育飴は、麦芽糖とザラメ糖で作られた優しい甘さの飴で、お土産として人気があります。

みなとや幽霊子育飴本舗

〒605-0063 京都府京都市東山区轆轤町東入ル西

電話番号：0755610321

営業時間：10時～16時

御朱印とお守り

六道珍皇寺では、御朱印やお守りもいただくことができます。御朱印は、参拝の記念として多くの人が求めており、お守りには厄除けや縁切りのご利益があるとされています。

アクセス情報

六道珍皇寺へのアクセスは、以下の通りです：

住所：京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70
電話番号：075-561-4129
拝観時間：9時～16時
公共交通機関：
京阪本線「清水五条駅」または「祇園四条駅」から徒歩約20分
JR「京都駅」から市バス206系統で「清水道」バス停下車、徒歩約10分

まとめ

六道珍皇寺は、京都の中でも特に神秘的なスポットとして、多くの参拝者が訪れます。地獄絵図や迎え鐘、冥土通いの井戸といった見どころが豊富で、小野篁の伝説や幽霊子育飴の話など、興味深いエピソードが満載です。また、御朱印やお守りも人気があり、訪れる価値のある場所です。現世と冥界を結ぶとされるこの場所で、ぜひその不思議な魅力を感じてみてください。