便箋の書き方を解説!縦書きと横書きの構成、前文・主文・末文・後付・副文について解説!

はじめに

手書きの便箋は、デジタル時代においても心のこもったコミュニケーション手段として大変重宝されます。特に、縦書きと横書きの構成、そして前文・主文・末文・後付・副文の各要素をしっかりと押さえることで、より丁寧で心温まる手紙を作成することができます。本記事では、便箋の書き方について詳しく解説し、あなたの手紙作成をサポートします。

便箋の縦書きと横書きの構成

縦書きの構成

日本の伝統的な書き方として広く使用されている縦書きの便箋は、特に正式な場面や年配の方への手紙でよく用いられます。縦書きの便箋は、右側から書き始め、左へ向かって進めていきます。以下は縦書きの基本的な構成です。

  1. 前文: 手紙の冒頭部分で、相手への挨拶や季節の挨拶を書きます。
  2. 主文: 手紙の本題となる部分です。要件や伝えたい内容を詳しく述べます。
  3. 末文: 手紙の締めくくりとして、相手の健康や幸せを祈る言葉などを書きます。
  4. 後付: 日付や差出人の名前を記載します。右下に配置することが多いです。
  5. 副文: 場合によっては追伸や補足を書きます。

横書きの構成

横書きの便箋は、カジュアルな場面や若い世代への手紙でよく使用されます。左から右へ書き進める形式で、以下の構成を基本とします。

  1. 前文: 相手への挨拶や季節の挨拶を書きます。
  2. 主文: 手紙の本題となる部分で、要件や伝えたい内容を詳しく述べます。
  3. 末文: 手紙の締めくくりとして、相手の健康や幸せを祈る言葉などを書きます。
  4. 後付: 日付や差出人の名前を記載します。左下に配置することが多いです。
  5. 副文: 追伸や補足を書く場合は、末文の下に追加します。

前文の書き方

前文は、手紙の冒頭で相手に対する敬意や感謝を表す部分です。季節の挨拶や相手の健康を気遣う言葉を盛り込むと良いでしょう。以下にいくつかの例を挙げます。

  • 「拝啓 新緑の候、いよいよご健勝のこととお喜び申し上げます。」
  • 「こんにちは。桜の花も満開になり、春の訪れを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。」

主文の書き方

主文は、手紙の本題となる部分です。要件や伝えたい内容を明確にし、丁寧に書き進めましょう。以下のポイントを参考にしてください。

  • 要件を明確に: 手紙を書く目的をはっきりと述べます。
  • 具体的な内容: 具体的なエピソードや情報を交えて、内容を充実させます。
  • 適切な言葉遣い: 相手に合わせた丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。

末文の書き方

末文は、手紙の締めくくり部分です。相手の健康や幸せを祈る言葉、再会を楽しみにしている旨などを書きます。以下に例を挙げます。

  • 「それでは、またお会いできる日を楽しみにしております。どうぞお体を大切に。」
  • 「今後ともよろしくお願い申し上げます。ご家族皆様のご健康をお祈りしております。」

後付の書き方

後付は、手紙の最後に記載する日付や差出人の名前の部分です。縦書きの場合は右下、横書きの場合は左下に配置することが多いです。以下に例を示します。

  • 縦書き: 令和○年○月○日 山田太郎
  • 横書き: 2023年4月15日 山田太郎

副文の書き方

副文は、追伸や補足を加える場合に使用します。手紙の本題とは異なる内容を追加したい場合に用いられます。以下に例を挙げます。

  • 「追伸:先日お話しした旅行の件ですが、スケジュールが確定しましたらまたご連絡いたします。」
  • 「P.S. 新しい写真を同封しましたので、ご覧ください。」

まとめ

便箋の書き方について、縦書きと横書きの構成、前文・主文・末文・後付・副文の各要素を解説しました。これらのポイントを押さえて、心のこもった手紙を作成してみてください。手書きの手紙は、デジタルなコミュニケーションでは味わえない温かみを持っており、相手に対する気持ちが伝わりやすい素敵な方法です。便箋に心を込めて、ぜひ大切な人に手紙を書いてみましょう。

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。