ビジネスで間違えやすい敬語ランキングや一覧表を紹介!正しい使い方や例文も解説!

ビジネスシーンにおいて、敬語は相手に対する敬意を示す重要なツールです。しかし、敬語はその使用方法が複雑で、間違えやすいものでもあります。本記事では、ビジネスでよく間違えられる敬語の一覧と、その正しい使い方や例文を紹介します。正しい敬語を身につけて、より良いビジネスコミュニケーションを目指しましょう。

1. 「~させていただく」 vs. 「~いたします」

間違えやすい例

  • 「確認させていただきます」
  • 「報告させていただきます」

正しい使い方

「~させていただく」は、相手の許可を得て行う行為に対して使います。それに対して、自分自身の意志で行う行為には「~いたします」を使います。

正しい例

  • 「確認いたします」
  • 「報告いたします」

2. 「ご覧になる」 vs. 「見ていただく」

間違えやすい例

  • 「こちらをご覧ください」
  • 「この書類をご覧いただけますか?」

正しい使い方

「ご覧になる」は、相手が見る行為に対する尊敬語です。一方、「見ていただく」は、自分の行為を相手にお願いする場合に使います。

正しい例

  • 「こちらをご覧ください」(尊敬語)
  • 「この書類を見ていただけますか?」(お願い)

3. 「おっしゃる」 vs. 「言われる」

間違えやすい例

  • 「田中部長が言われました」
  • 「田中部長がおっしゃいました」

正しい使い方

「おっしゃる」は尊敬語で、「言われる」は謙譲語です。ビジネスでは、上司や取引先に対して尊敬語を使うのが一般的です。

正しい例

  • 「田中部長がおっしゃいました」(尊敬語)

4. 「いただく」 vs. 「もらう」

間違えやすい例

  • 「資料をもらいました」
  • 「アドバイスをもらいました」

正しい使い方

「いただく」は謙譲語で、自分が何かを受け取る際に使います。「もらう」はカジュアルな表現で、ビジネスシーンでは使わないほうが良いです。

正しい例

  • 「資料をいただきました」
  • 「アドバイスをいただきました」

5. 「伺う」 vs. 「行く」

間違えやすい例

  • 「明日、部長のオフィスに行きます」
  • 「会議に行きます」

正しい使い方

「伺う」は謙譲語で、自分が上司や取引先に行く場合に使います。「行く」はカジュアルな表現で、ビジネスシーンでは控えます。

正しい例

  • 「明日、部長のオフィスに伺います」
  • 「会議に伺います」

6. 「お疲れ様です」 vs. 「ご苦労様です」

間違えやすい例

  • 「ご苦労様です」
  • 「お疲れ様です」

正しい使い方

「ご苦労様です」は目下の人に対して使う表現です。上司や取引先に対しては「お疲れ様です」を使います。

正しい例

  • 「お疲れ様です」(上司や取引先に対して)

7. 「ご無沙汰しております」 vs. 「久しぶりです」

間違えやすい例

  • 「久しぶりです」
  • 「お久しぶりです」

正しい使い方

「ご無沙汰しております」は、久しぶりに会う相手に対して丁寧に挨拶する際に使います。「久しぶりです」はカジュアルな表現で、親しい間柄で使います。

正しい例

  • 「ご無沙汰しております」(ビジネスシーンで)

8. 「拝見する」 vs. 「見る」

間違えやすい例

  • 「その資料を見ます」
  • 「お手紙を見ました」

正しい使い方

「拝見する」は謙譲語で、自分が何かを見る際に使います。「見る」はカジュアルな表現で、ビジネスシーンでは「拝見する」を使います。

正しい例

  • 「その資料を拝見いたします」
  • 「お手紙を拝見しました」

間違えやすい敬語一覧表

こちらに、さらに追加したビジネスで間違えやすい敬語とその正しい使い方の一覧です。

間違えやすい敬語正しい使い方例文(間違い)例文(正しい使い方)
~させていただく~いたします「確認させていただきます」「確認いたします」
ご覧になる見ていただく「こちらをご覧ください」「この書類を見ていただけますか?」
おっしゃる言われる「田中部長が言われました」「田中部長がおっしゃいました」
いただくもらう「資料をもらいました」「資料をいただきました」
伺う行く「明日、部長のオフィスに行きます」「明日、部長のオフィスに伺います」
お疲れ様ですご苦労様です「ご苦労様です」(上司に対して)「お疲れ様です」
ご無沙汰しております久しぶりです「久しぶりです」「ご無沙汰しております」
拝見する見る「その資料を見ます」「その資料を拝見いたします」
存じ上げる知る「お名前を知っています」「お名前を存じ上げております」
申し上げる言う「ご意見を言いました」「ご意見を申し上げました」
お目にかかる会う「お目にかかれて光栄です」「お会いできて光栄です」
いただく食べる、飲む「いただきました」(飲食物に対して)「食べました」、「飲みました」
伺う聞く「お話を伺いました」「お話を聞きました」

これらの例を参考に、敬語の使い方を見直し、ビジネスコミュニケーションをより円滑に進めましょう。正しい敬語を使うことで、相手に対する敬意を示し、信頼関係を築くことができます。

まとめ

ビジネスシーンでは、正しい敬語の使い方を身につけることが重要です。本記事で紹介した間違えやすい敬語とその正しい使い方、例文を参考にして、適切な敬語を使いこなしましょう。正しい敬語の使用は、相手に対する敬意を示し、良好なビジネス関係を築くための第一歩です。毎日のコミュニケーションでぜひ実践してみてください。

正しい敬語を身につけることで、自信を持ってビジネスコミュニケーションを行うことができるようになります。ビジネスシーンでの成功を目指して、今日から敬語の使い方を見直してみてください。

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。