神社・お寺のお賽銭は115円(良いご縁)が良いって本当?10円は縁起が悪い?1円は少ない?など解説!
神社やお寺での参拝時に欠かせない「お賽銭」ですが、金額や選ぶ硬貨によってご利益や縁起が変わるという話を耳にすることも多いです。特に、115円(「良いご縁」)が良いとされる一方で、10円は縁起が悪いとか、1円は少なすぎるといった説があり、どの金額が最適なのか悩む人も少なくありません。この記事では、お賽銭の金額にまつわる考え方や、その理由、選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。
1. 115円のお賽銭は「良いご縁」があるって本当?
115円のお賽銭が「良いご縁」を意味するのは、その語呂合わせにあります。「115(いちいちご)」を「良いご縁」と読み替えることで、良縁を願う参拝者がこの金額を選ぶことが多くなりました。
- 語呂合わせ: 1(いち)、1(いち)、5(ご)→「良いご縁」
- ご利益: 良縁祈願、結婚、仕事における良い人間関係の構築など、縁に関する願い事をする際に選ばれることが多い。
また、「5円玉」が「ご縁」を意味することから、5円を含むお賽銭が縁起が良いとされています。5円玉を使って「115円」を作ることで、「ご縁」を強く意識した願いを捧げることができると言われています。
2. 10円は縁起が悪いって本当?
お賽銭に関してよく耳にするのが、10円玉は縁起が悪いという説です。これにはいくつかの理由があります。
- 理由1: 10円の「遠縁」との語呂合わせ。10円は「縁が遠のく」と捉えられることがあり、特に縁結びや良いご縁を願う際には避けられることが多いです。
- 理由2: 10円玉は「銅製」であり、他の硬貨と比べて安価に見えるため、縁起が悪いとされることもあります。特に、日本では昔から神様や仏様に対するお供え物は、できるだけ清らかであるべきという考えがあり、銅製品は汚れを吸いやすいとされることから敬遠されがちです。
ただし、すべての場面で10円が悪いわけではなく、願い事の内容や地域の慣習によっては、10円を選んでも問題ないとされています。
3. 1円は少なすぎる?それとも「一円の心」でOK?
1円のお賽銭が少ないと感じる人もいますが、実は「一円の心」という言葉があるように、金額の大小よりも心が大切だと考える人もいます。
- 「一円の心」: たとえ1円でも、真心を込めて捧げれば、神様や仏様はしっかりとその心を受け取ってくれるという考え方です。このため、経済的に余裕がない場合や、純粋な願いを捧げる際には、1円でも十分に良いお賽銭とされています。
ただし、一般的に大きな願い事をする際には、もう少し大きな金額を捧げる方が良いとされています。1円は「縁が薄い」と感じる人もいるため、複数の硬貨を組み合わせて「ご縁」にこだわるのも一つの選択肢です。
4. お賽銭の金額に込められた意味と選び方
お賽銭の金額は、単なる寄付ではなく、神様や仏様に対する気持ちや願いを込めたものであり、その金額に意味が込められていることもあります。以下、代表的な金額の意味と、どんな願いに適しているのかを見てみましょう。
① 5円(ご縁)
最も一般的で広く使われるお賽銭。「ご縁があるように」という願いを込めて、5円玉をお賽銭にする人が多いです。結婚、仕事、人間関係など、すべての縁に対して良い意味を持つとされています。
② 15円(十分なご縁)
「十分なご縁」とも読めることから、良縁を願う際に人気の金額です。5円玉を3枚使って捧げることが多く、縁結びに特化したお賽銭とされています。
③ 45円(始終ご縁)
「始終(しじゅう)ご縁が続くように」との意味合いを込めた金額です。長く良いご縁を保ちたいという願いがある場合に使われます。
④ 500円
大きな願い事や感謝の気持ちを表す際に選ばれるのが500円玉です。高額であることから、その分、しっかりとした願いを捧げたいときに使われることが多く、特に新年の初詣や特別な祈願時に捧げられることが一般的です。
⑤ 語呂合わせ以外でも大切な「心」
金額の多寡よりも、最も重要なのは「真心」です。お賽銭を捧げる際には、神様や仏様に対して純粋な気持ちで祈願することが大切です。金額が少なくても、祈りの心がしっかりと込められていれば、ご利益を得ることができると言われています。
5. お賽銭を捧げる際のマナーと注意点
お賽銭を捧げる際には、単にお金を投げ入れるだけでなく、正しい作法で祈願を行うことが重要です。
- 正しい手順:
- 手水舎で手と口を清める。
- 鐘を鳴らしてからお賽銭を捧げる。
- 2礼2拍手1礼を行い、心を込めて願い事をします。
- 注意点: お賽銭を投げ入れる際には、音を立てて投げるのではなく、静かに賽銭箱に入れるよう心がけましょう。また、他人に迷惑をかけないように、参拝時は静かに行動することも大切です。
6. まとめ
お賽銭の金額には、それぞれ異なる意味が込められています。特に115円(良いご縁)や5円玉は、縁起の良い金額として広く親しまれていますが、最も重要なのは金額よりも心のこもった祈願です。10円が縁起が悪いという説や、1円が少なすぎるという意見もありますが、真心を持ってお賽銭を捧げることで、神様や仏様にその気持ちが伝わります。
参拝時には、正しい作法を守りつつ、感謝の気持ちや願いを込めてお賽銭を捧げましょう。
投稿者プロフィール
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IT会社でWEBマーケティング担当として勤務するかたわら、いけばな・華道を習う。専門は神社・お寺、日本の行事、和菓子、日本文化全般。
普段はコンテンツ作成を行っていますが、イベントにまれに参加します。
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