宮城県大崎市の一ノ蔵(いちのくら)とは?

豊かな自然と歴史が息づく宮城県。その地で、全国に名を轟かせる日本酒「一ノ蔵」は、どのようにして生まれているのでしょうか? 実は、一ノ蔵は単なる日本酒の銘柄ではなく、伝統と革新を融合させた、こだわりの酒蔵の名前なのです。

四蔵の熱い想いがひとつに:一ノ蔵の誕生秘話

1973年、宮城県大崎市松山。「良い酒を醸したい。その一心で、力を合わせよう。」 そんな熱い想いを胸に、地元で長く酒造りを続けてきた四つの蔵元、松本酒造店、浅見商店、桜井酒造店、田中酒造店が手を取り合い、一ノ蔵は誕生しました。それぞれの蔵が受け継いできた伝統の技と、新たな時代への挑戦が融合し、唯一無二の日本酒を生み出しています。 ロゴマークには、その四社合併の精神が表現されているそうです。

ただ美味しいだけじゃない!一ノ蔵の酒造りのこだわり

一ノ蔵の美味しさの秘密は、徹底した原料へのこだわりと、伝統を守りながら進化を続ける酒造りの姿勢にあります。 酒米の栽培から瓶詰めまで、すべての工程に妥協はありません。

一ノ蔵型六次産業:田んぼから始まる品質へのこだわり

「良い酒は良い米から」という信念のもと、一ノ蔵では、契約農家との連携による酒米作りにも力を入れています。 減農薬・有機栽培を取り入れた、環境にも優しい米作りは、まさに**「一ノ蔵型六次産業」**。 自社農園も運営し、土づくりからこだわった米作りにも挑戦しています。

多彩なラインナップ:初心者から通まで楽しめる

一ノ蔵の魅力は、その味わいのバリエーションの豊富さにもあります。

  • 伝統的な製法で醸し出される特別純米酒シリーズ: 日本酒本来の旨味を堪能できる定番酒から、季節限定酒まで、幅広いラインナップが魅力です。
  • 低アルコールでフルーティーな発泡清酒「すず音」: シャンパンのような華やかな口当たりで、日本酒が初めての方や女性にも人気です。
  • 日本酒ベースのスパークリング清酒: 近年は、新しい試みとして、日本酒ベースのスパークリング清酒も開発・販売しています。
  • 長期熟成された古酒: 熟練の蔵人だけがなし得る、奥深い味わいを堪能できます。「招膳」という銘柄があります。
  • 本醸造酒: 米、米麹、醸造アルコールを原料とした日本酒です。一ノ蔵では、甘口、辛口、超辛口の三種類の無鑑査本醸造酒を提供しています。
  • 純米酒: 米と米麹のみを原料とした日本酒です。一ノ蔵では、甘口、辛口、超辛口の三種類の純米酒「掌」を提供しています。

このように、一ノ蔵は、様々なシーンや好みに合わせて楽しめる日本酒を提供しています。

入手方法

一ノ蔵の日本酒は、宮城県内外の多くの酒店や飲食店で販売されています。また、公式オンラインショップでも購入できます。

伝統の技と心が生み出す、高品質な酒

全国新酒鑑評会における金賞受賞など、数々の受賞歴が、一ノ蔵の品質の確かさを物語っています。 伝統を守りながら、常に新しい技術やアイデアを取り入れることで、高品質な酒造りを追求しています。

宮城が誇る日本酒「一ノ蔵」を味わってみませんか?

一ノ蔵は、宮城県内外の多くの酒店や飲食店で取り扱われています。 また、蔵見学も行っており、日本酒造りの現場を間近で見学することができます。 きっと、今まで知らなかった日本酒の魅力を発見できるはずです。

投稿者プロフィール

東叡庵
東叡庵煎茶講師/日本文化PRマーケター
宮城県出身。
仙台の大学卒業後、500年の歴史を誇る老舗和菓子屋に入社。京都にて文人趣味や煎茶道、生け花、民俗画を学び、日本文化への造詣を深める。和菓子屋での経験を活かし、その後、日本文化専門のマーケティング会社でブランディングとPRマーケティングに従事。現在はフリーランスの茶人として活動しながら、日本文化のPRサポートや「みんなの日本茶サロン」を主宰。伝統と現代を結びつける活動を通じて、日本文化の魅力を広めている。みんなの日本茶サロン編集長。